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100分de名著 フロイト『夢判断』 2024年4月
¥700
内容紹介 夢の中へ、自分の知らない自分を探しに 人は誰しも、自分では認識していない「心の秘密」を持っており、そのありか=「無意識」にたどり着き、心の秘密を取り戻すことで、心の病を治療することができる。そして、無意識を明らかにするための重要な素材が「夢」である――フロイトはこう考え、「無意識」という新たな心の領域を発見・探求し、人類の知の枠組みを一変させた。その理論を、夢の分析の豊富な事例をもとに築き上げたのが『夢判断』だ。「エディプス・コンプレックス」など性に関わる問題を扱っていたこともあり、誤読・誤解されることも多い本書を改めて丁寧にひもとき、夢や無意識をめぐるフロイトの理論・思想の本質、そして現代にも通じるその革新性を読みとく。 講師情報 立木 康介 講師 京都大学教授。1968年、神奈川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。パリ第8大学精神分析学科博士課程修了。専門は精神分析。京都大学大学院人間・環境学研究科助手、同大学人文科学研究所准教授を経て現職。主な著書に『精神分析と現実界――フロイト/ラカンの根本問題』(人文書院)、『精神分析の名著 フロイトから土居健郎まで』(編著、中公新書)、『露出せよ、と現代文明は言う――「心の闇」の喪失と精神分析』(河出書房新社)など。 (NHK出版HPより) 立木 康介 講師 発売日:2024年03月 ISBN:9784142231621 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 「シャーロック・ホームズ スペシャル」 2023年9月
¥600
内容紹介 世界一の名探偵は、いかに生まれたのか? 英国の作家コナン・ドイルが生み出した一人の探偵は、世界中にフォロワーを生み出す「最強」の探偵となった。「緋色の研究」「グロリア・スコット号」「赤毛組合」「ボヘミアの醜聞」など数々のホームズ作品を通して、人間性の闇と光を考えるとともに、探偵小説がもつ文学的な意味を探究する。 講師情報 廣野 由美子 講師 英文学者、京都大学教授。1958年生まれ。専門はイギリス文学。京都大学文学部卒業後、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了、同文化学研究科博士課程単位取得退学。主な著書に『批評理論入門――「フランケンシュタイン」解剖講義』『小説読解入門――「ミドルマーチ」教養講義』(いずれも中公新書)、『深読みジェイン・オースティン』(NHKブックス)など。 (NHK出版HPより) 廣野 由美子 講師 発売日:2023年08月 ISBN:9784142231553 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 アリストテレス『ニコマコス倫理学』 2023年10月
¥600
内容紹介 「究極の幸福」はどこにある? 「人はいかに生きるべきか」を徹底的に考え抜き、2000年以上も生き残った古典中の古典。人生の目的はなんだろうか? 幸福はいかに獲得しうるのか? 正義とは、勇気とは、友愛とは? 古代ギリシア最高の知性による思索を、平明かつ本格的に、丹念かつ大胆に解きほぐす。 【2022年5月に放送された番組のアンコール放送】 講師情報 山本 芳久 講師 1973年、神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。千葉大学文学部准教授、アメリカ・カトリック大学客員研究員などを経て、現職。主な著書に『トマス・アクィナス――理性と神秘』(岩波新書、サントリー学芸賞)、『世界は善に満ちている――トマス・アクィナス哲学講義』(新潮選書)、『キリスト教の核心をよむ』(NHK出版)、『危機の神学――「無関心というパンデミック」を超えて』(若松英輔氏との共著、文春新書)など。 (NHK出版HPより) 山本 芳久 講師 発売日:2023年09月 ISBN:9784142231560 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 トーマス・マン『魔の山』 2024年5月
¥700
内容紹介 「世界最高峰の大作」登頂に挑む 20世紀ドイツ文学の最高傑作『魔の山』。作家トーマス・マンをノーベル文学賞に導いたとも言われる本作には、「生と死」「啓蒙とエロス」「秩序と混沌」「合理と非合理」がうずまく現実を前に、無垢な青年ハンス・カストロプが葛藤する姿が描かれている。「魔の山」とはいったい何を象徴しているのか。価値観が混沌とする世界で、人はどのように生きていけばいいのか。長大かつ難解な書として有名な世界文学を、余すところなく読み解く! 講師情報 小黒 康正 講師 1964年生まれ。博士(文学)。九州大学大学院人文科学研究院教授。トーマス・マンをはじめ、ドイツ文学研究の第一人者。著書に『黙示録を夢見るとき トーマス・マンとアレゴリー』(鳥影社)、『水の女 トポスへの船路』(九州大学出版会)、『対訳ドイツ語で読む「魔の山」』(白水社)、訳書にヘルタ・ミュラー『心獣』『呼び出し』(三修社)、クリストフ・マルティン・ヴィーラント『王子ビリビンカー物語』、フケー『皇帝ユリアヌスと騎士たちの物語』(同学社)など。 (NHK出版HPより) 小黒 康正 講師 発売日:2024年04月 ISBN:9784142231638 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 ジーン・シャープ 『独裁体制から民主主義へ』 2024年1月
¥600
内容紹介 世界中で読まれる「抵抗運動の教科書」(2023年1月のアンコール放送) 旧ソ連国家の独立運動、ミャンマーの民主化運動、そして「アラブの春」から香港雨傘運動まで――。巨大な権力と戦う人々の傍らには、常に一冊の本があった。「非暴力闘争」による権力打倒のために書かれた本書は、必ずしも道徳的にも宗教的にも優れていない、「普通の人々」が実践できる抵抗運動を指南する。戦略なき平和論から脱却し、民主主義や自由の真価を問い直すために必読の書! ※2023年1月のアンコール放送。同番組テキストがご利用いただけます。 講師情報 中見 真理 講師 清泉女子大学名誉教授。1949年、東京都生まれ。専門は国際関係思想史。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。主な著書に『柳宗悦――時代と思想』(東京大学出版会)、『柳宗悦――「複合の美」の思想』(岩波新書)など。 (NHK出版HPより) 中見 真理 講師 発売日:2023年12月 ISBN:9784142231591 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 林芙美子『放浪記』 2023年7月
¥600
内容紹介 私は宿命的に放浪者である――。 飢えに苦しみながらもあっけらかんとした明るさを失わず、絶望が心を塞いでも世の中に啖呵をきる。林芙美子の自伝的小説『放浪記』には、舞台化により広まったイメージとはまったく異なる魅力が詰まっている。激動の昭和初期を生き抜く女性の姿に、新たな光を当てて読み直す。 講師情報 柚木 麻子 講師 作家。1981年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。 2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。ほかの作品に『ランチのアッコちゃん』『伊藤くんA to E』『BUTTER』『らんたん』『ついでにジェントルメン』『オール・ノット』、エッセイ『とりあえずお湯わかせ』などがある。 (NHK出版HPより) 柚木 麻子 講師 発売日:2023年06月 ISBN:9784142231539 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月
¥600
内容紹介 今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体 ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。 講師情報 堤 未果 講師 国際ジャーナリスト。東京都生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券などを経て現職。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞を受賞。『ルポ 貧困大国アメリカ』で日本エッセイストクラブ賞、中央公論新書大賞を受賞。その他著作に『沈みゆく大国アメリカ』(二部作、集英社新書)、『政府は必ず噓をつく』(二部作、角川新書)、『日本が売られる』(幻冬舎新書)、『ルポ 食が壊れる』(文春新書)、『デジタル・ファシズム』(NHK出版新書)など多数。 (NHK出版HPより) 堤 未果 講師 発売日:2023年05月 ISBN:9784142231522 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 ヘーゲル『精神現象学』 2023年5月
¥600
内容紹介 分断の時代にこそヘーゲルの思考法が必要だ! さまざまな分断が可視化された現代社会にこそ、ヘーゲルの思考法が必要だ!ポスト・トゥルースの時代はなぜ訪れたのか? 意見を異にする他者と共に生きていくために必要なこととは?矛盾や否定を重んじて弁証法によって自由を構想したヘーゲルの著作には、不毛な対立を乗り越えて社会を形作っていくためのヒントが詰まっている。 マルクスが「私は自分があの偉大な思想家の弟子であることを率直に認め」(『資本論』)と書くように、ヘーゲルは後世に多大な影響をおよぼした大哲学者だが、破格のスケールで展開される思考には独特の難解さが付きまとう。 今回「100分de名著」で取り上げるにあたっては、さまざまな補助線を示しながら解説。ベルリンにわたってヘーゲルを研究した斎藤氏が、近年アメリカで進んでいる再評価の成果も踏まえつつ、日本の一般読者に向けて易しく解きほぐす。 講師情報 斎藤 幸平 講師 経済思想家、東京大学准教授。1987年、東京都生まれ。ウェズリアン大学卒業、ベルリン自由大学哲学科修士課程・フンボルト大学哲学科博士課程修了。大阪市立大学准教授を経て現職。著書に『大洪水の前に――マルクスと惑星の物質代謝』(角川ソフィア文庫)、『人新世の「資本論」』(集英社新書)、『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)など。「NHK100分de名著 カール・マルクス『資本論』」(2021年1月)の番組テキストに大量加筆した『ゼロからの『資本論』』(NHK出版新書)がベストセラーに。 (NHK出版HPより) 斎藤 幸平 講師 発売日:2023年04月 ISBN:9784142231515 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 ル・ボン『群衆心理』 2022年11月
¥600
内容紹介 善良な個人が狂暴化するとき【2021年9月のアンコール放送】 人びとが無個性化した「群衆」と化す過程を辿り、その特性や功罪を考察した社会心理学の名著。なぜ群衆は合理性のない極論を受け入れるのか? 指導者やメディアはいかに群衆心理を煽動するのか? 気鋭のライターが政治のあり方からネット炎上までを俎上にあげ、現代にはびこる群衆心理の問題をあぶり出す。 講師情報 武田 砂鉄 講師 ライター。1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。新聞への寄稿や、週刊誌、文芸誌、ファッション誌など幅広いメディアで連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。おもな著書に『紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす』(新潮文庫、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、『わかりやすさの罪』(朝日新聞出版)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)、『マチズモを削り取れ』(集英社)、『べつに怒ってない』(筑摩書房)など。 (NHK出版HPより) 武田 砂鉄 講師 武田 砂鉄 講師 発売日:2022年10月 ISBN:9784142231454 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 ハイデガー『存在と時間』 2022年4月
¥600
内容紹介 「存在」の問い自体を刷新した20世紀最大の哲学書。未来に残したその倫理的課題とは。 古代ギリシャ以来、哲学史上最も重要なテーマのひとつとされてきた「存在」。その問い方自体を刷新し、20世紀以降の哲学に決定的な影響を及ぼしたのが『存在と時間』である。 未完に終わったうえ難解なことでも有名なこの書を、専門用語は最小限に、人間一人ひとりの生き方という視点から解読していく。世間の空気に流されず、自らの良心と向き合って生きる決意をもつことで本来的な自分として生きることを提唱したハイデガー。しかしナチスを擁護したことで、後世の哲学者たちに新たな倫理学的課題を残すことになる。なかでもハイデガーの教え子だったハンナ・アーレントとハンス・ヨナスは、ハイデガーを批判的に読み、その思想を乗り越えようとした。彼らの思索も参照しつつ、排外主義や差別がはびこる現代社会に生きるわたしたちが「他者への責任」を引き受け、他者と共に生きるとはどういうことかを考える。 講師情報 戸谷 洋志 講師 哲学者・関西外国語大学准教授。1988年、東京都生まれ。関西外国語大学英語国際学部准教授。法政大学文学部哲学科卒業後、大阪大学大学院文学研究科博士課程を修了。博士(文学)。大阪大学大学院 医の倫理と公共政策学教室特任研究員、大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構特任助教を経て現職。ドイツ現代思想研究に起点を置いて、社会における科学や医療のテクノロジーをめぐる倫理のあり方を探求する傍ら、「哲学カフェ」の実践などを通じて、社会に開かれた対話の場を提案している。 著書に『ハンス・ヨナスを読む』(堀之内出版)、『ハンス・ヨナス 未来への責任 やがて来る子どもたちのための倫理学』(慶応義塾大学出版会)、『原子力の哲学』(集英社新書)、『Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲』(講談社文庫)など。共著に『漂泊のアーレント戦場のヨナス ふたりの二〇世紀ふたつの旅路』(慶応義塾大学出版会)など。 (NHK出版HPより) 戸谷 洋志 講師 発売日:2022年03月 ISBN:9784142231386 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』 2021年8月
¥600
内容紹介 何百人もの「声」がきこえる。戦争を「事実」ではなく「感情」で描く証言文学の金字塔 プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨でありながら、圧倒的な身体性をともなって生を希求する。そうした声に寄り添い「生きている文学」として昇華させた本作をはじめ、アレクシエーヴィチの一連の作品は「現代の苦しみと勇気に捧げられた記念碑」と高く評価され、ノンフィクション作家として初のノーベル文学賞を受賞した。原発事故、差別や自由、民主主義等、現代世界に投げかけられた問いを提起し続けるアレクシエーヴィチの文学的価値について、彼女とも親交の深いロシア文学研究者の沼野恭子氏が解説する。 ★スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチとその作品について 1948年、ソ連ウクライナ共和国スタニスラフという町で生まれる。父はベラルーシ人、母はウクライナ人、執筆言語はロシア語。父の除隊後、一家はベラルーシのミンスクに移住。 1972年、ベラルーシ国立大学ジャーナリスト学部を卒業後、新聞記者、雑誌記者として活動。アレシ・アダモヴィチによるパルチザンの証言集『燃える村から来た私』(ウラジーミル・コレスニクとの共著、未訳)を読んだことがきっかけで1978年より第二次世界大戦ソ連従軍女性への取材を開始。その証言集は、ゴルバチョフによるペレストロイカが始まった1985年に『戦争は女の顔をしていない』として刊行される。その後も一貫して時代の証言者の「感情を聞く」というスタイルで、第二次世界大戦時に子供だった人たちの証言集『ボタン穴から見た戦争』(1985)、アフガン戦争の実態を伝えた『アフガン帰還兵の証言』(1991)、史上最悪の原発事故の証言を集めた『チェルノブイリの祈り』(1997)、ソ連共産主義時代およびソ連崩壊後の混乱した社会を描いた『セカンドハンドの時代』(2013)を刊行。この5作は、共産主義という「赤いユートピア」を目指した人類の実験がどのような経緯をたどり、それを人々がどのように受け止めたかを克明に記そうとしたアレクシエーヴィチのライフワークであり、「ユートピアの声」五部作と総称される。(※いずれも刊行年はロシア語版の刊行年。タイトルは邦題) ベラルーシでは著作が反体制的とみなされ出版が許されず、2000年~2011年にかけてヨーロッパ各国で暮らしたのちに帰国。 2015年、ノンフィクション作家として初めてノーベル文学賞を受賞。 2020年8月の大統領選挙に端を発した民主化運動で「政権移譲調整評議会」の幹部に名を連ねたことから再び亡命せざるを得なくなる。 講師情報 沼野 恭子 講師 ロシア文学研究者、東京外国語大学大学院教授。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業後、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化 単位取得満期退学。専攻はロシアの近現代文学。主な研究テーマは現代ロシア女性文学、日露の文化関係、ロシアの食文化など。主著に『ロシア万華鏡──社会・文学・芸術』『アヴャンギャルドな女たち――ロシアの女性文化』(ともに五柳書院)、『夢のありか──「未来の後」のロシア文学』(作品社)など。主な翻訳書にリュドミラ・ウリツカヤ『ソーネチカ』、『女が嘘をつくとき』(以上新潮社)、リュドミラ・ペトルシェフスカヤ『私のいた場所』(河出書房新社)、トゥルゲーネフ『初恋』(光文社新訳文庫)など。近著に『アレクシエーヴィチとの対話──「小さき人々」の声を求めて』(共著、岩波書店)、『ロシア文学の食卓』(ちくま文庫)。 (NHK出版HPより) 沼野 恭子 講師 発売日:2021年07月 ISBN:9784142231287 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 渋沢栄一『論語と算盤』 2021年4月
¥600
内容紹介 モラルとビジネスの両立とは。いま世界が注目する「日本近代の立役者」の思想を読む。 2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公で、新一万円札の顔にもなる渋沢栄一の代表作『論語と算盤』。約500の会社の設立に関わるだけでなく、約600もの社会福祉事業にも精力を注いだ。行き過ぎた資本主義の弊害が問題視されるなか、『論語』の教えを重視し、倫理的で社会全体を富ませる経済のあり方を追求した渋沢の思想と人生を、中国古典の専門家である守屋淳氏が解説する。 講師情報 守屋 淳 講師 作家・中国古典研究家。1965年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。中国古典の研究者として多くの著作を発表するとともに、渋沢栄一や明治の実業家にかんする著作・翻訳を数多く手がける。渋沢栄一関連の主な著書・訳書に、『渋沢栄一の「論語講義」』『現代語訳 渋沢栄一伝』(ともに平凡社新書)、『[現代語訳]論語と算盤』(ちくま新書)、『現代語訳『渋沢栄一「論語と算盤」の思想入門』(NHK出版新書)などがある。 (NHK出版HPより) 守屋 淳 講師 発売日:2021年03月 ISBN:9784142231249 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁
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100分de名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年12月
¥576
内容紹介 趣味と階層はなぜ結びつくのか? 「文化資本」や「ハビトゥス」といった概念を用いて、社会の仕組みを徹底的に解剖してみせたブルデューの主著。なぜ音楽の好みは人によって異なるのか? 話し方や立ち振る舞いの「くせ」はどこから生まれるのか? 精緻な理論と調査に基づく知の金字塔を、気鋭の社会学者が平易に解説する。 講師情報 岸 政彦 講師 社会学者、立命館大学大学院教授。1967年生まれ。社会学者。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。著書に『同化と他者化――戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)、『はじめての沖縄』(新曜社よりみちパン!セ)、『マンゴーと手榴弾――生活史の理論』(勁草書房)など。近年は小説の執筆にも取り組んでおり、「ビニール傘」が芥川賞・三島賞候補、「図書室」が三島賞候補となった。 (NHK出版HPより) 岸 政彦 講師 発売日:2020年11月 ISBN:9784142231201 判型:A5判 製本:並製 ページ数:116頁