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田園の憂鬱
¥660
佐藤春夫(1892-1964)が青春の危機、倦怠、歓喜を描いた浪漫文学の代表作。改版(解説=河野龍也) 【この本の内容】 生きる意味を見出せない青年は、田園の隠者となり、ひたすら自然の喚起する生命力を凝視する。倦怠と情熱、青春の危機、歓喜を官能的なまでに描いた浪漫文学の金字塔『田園の憂鬱』。佐藤春夫(1892-1964)が一躍脚光を浴びたデビュー作にして、文豪の代表作。大正文学の到来を告げた近代文学屈指の名作(解説=河野龍也) 【目次】 田園の憂鬱 改作田園の憂鬱の後に 追憶の「田園」 岩波文庫版あとがき〔旧版〕 病める薔薇 序……谷崎潤一郎 注 解……河野龍也 解 説……河野龍也 (岩波書店HPより) 佐藤 春夫 作 発売日:2022年09月 ISBN:9784003107195 判型:文庫版 製本:並製 ページ数:214頁
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断腸亭日乗(一) 大正六ー十四年
¥1,265
四十一年間に渉る荷風の畢生の日記文学。近代文学の至宝。注解を付した。第一巻は大正六年から同十四年まで。(全九冊) 【この本の内容】 大正六年から昭和三十四年、逝去の前日まで四十一年間、書き継がれた荷風の日記。明治・大正・昭和三代にわたる文豪の畢生の代表作にして近代文学の至宝。詩趣溢れる、鋭利な批評を込めた日本語で綴られる。全文を収載、注解、解説、索引を付した初の文庫版。第一巻は、大正六年から同十四年までを収録。(全九冊) 【目次】 大正六(一九一七)年 大正七(一九一八)年 大正八(一九一九)年 大正九(一九二〇)年 大正十(一九二一)年 大正十一(一九二二)年 大正十二(一九二三)年 大正十三(一九二四)年 大正十四(一九二五)年 注解(多田蔵人) 総解説 『断腸亭日乗』について(中島国彦) 第一巻 解説 大正時代の「奥座敷」(多田蔵人) 本文について 【著者略歴】 永井 荷風(ながい かふう) 1879—1959年。日本の作家。『新版 荷風全集』(第2刷)全30巻+別巻。 中島 国彦(なかじま くにひこ) 1946年生。日本近代文学専攻。早稲田大学名誉教授。新版『荷風全集』編集委員。 多田 蔵人(ただ くらひと) 1983年生。日本近代文学専攻。国文学研究資料館准教授。著書に『永井荷風』(2017)。 (岩波書店HPより) 永井 荷風 著 , 中島 国彦 校注 , 多田 蔵人 校注 発売日:2024年07月12日 ISBN:9784003600481 判型:文庫 ページ数:462
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断腸亭日乗(二) 大正十五ー昭和三年
¥1,188
永井荷風(一八七九―一九五九)の四十一年間の日記全文。(二)は、大正十五年から昭和三年まで。(注解・解説=中島国彦) 【この本の内容】 永井荷風(一八七九―一九五九)は、三十八歳から死の前日まで四十一年間、日記『断腸亭日乗』を書き続けた。簡潔な文章の奥から、時代が浮かび上がる。全文収録。(ニ)は、大正十五年から昭和三年まで。初めて詳細な注解を付した(「注解」「解説」=中島国彦)(全九冊) 【目次】 大正十五・昭和元(一九二六)年 昭和二(一九二七)年 昭和三(一九二八)年 注解(中島国彦) 第二巻 解説 齢五十のあとさき(中島国彦) 本文について 【著者略歴】 永井 荷風(ながい かふう) 1879—1959年。日本の作家。『新版 荷風全集』(第2刷)全30巻+別巻。 中島 国彦(なかじま くにひこ) 1946年生。日本近代文学専攻。早稲田大学名誉教授。新版『荷風全集』編集委員。 多田 蔵人(ただ くらひと) 1983年生。日本近代文学専攻。国文学研究資料館准教授。著書に『永井荷風』(2017)。 (岩波書店HPより) 永井 荷風 著 , 中島 国彦 校注 , 多田 蔵人 校注 発売日:2024年10月11日 ISBN:9784003600498 判型:文庫 ページ数:412
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腕くらべ
¥770
【この本の内容】 誠と意地に生きる新橋の芸妓駒代は,一切の義理人情を弁えない男女の腕くらべに敗れ去る.この女性に共感を寄せる講釈師呉山や文人南山.長年の遊蕩生活に社会の勝利者への嫌悪を織りこみ,失われゆく古きものへの愛惜をこめて書かれた荷風中期の代表作.佐藤春夫は浮世絵風の様式描写があると絶賛した. (解説 坂上博一) 2024年夏 岩波文庫一括重版(7月26日発売)対象銘柄 (岩波書店HPより) 永井 荷風 作 発売日:1987年02月01日 ISBN:9784003104125 判型:文庫 ページ数:246
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社会を知るためには
¥924
なぜ先行きが見えないのか? 社会は複雑に絡み合い、様々なところにリスクが生じている。その社会の特徴に向き合うための最初の一冊。 内容紹介 なぜ先行きが見えないのか? 複雑に絡み合い社会を理解するのは難しいため、様々なリスクをうけいれざるを得ない。その社会の特徴に向き合うための最初の一冊。 目次 第1章 「わからない世界」にどう向き合うか 第2章 専門知はこうしてつくられる 第3章 変化する社会をどう理解するか 第4章 なぜ社会は複雑になったのか 第5章 変化のつかまえ方 第6章 不安定な世界との付き合い方 著作者プロフィール 筒井淳也 ( つつい・じゅんや ) 社会学者。立命館大学産業社会学部教授。 (筑摩書房HPより) 筒井淳也 著 発売日:2020年09月 ISBN:9784480683823 判型:新書判 製本:並製 ページ数:224頁
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社会学をはじめる
¥946
調査は聞くこと、分析は考えること、理論は表現すること。この社会のことをみんなで考えてなんとかしたい人のための、三つの基礎が身につく入門書。 内容紹介 調査は聞くこと、分析は考えること、理論は表現すること 社会学をはじめるための、3つの基礎を身につける 社会学は、みんなにとって大事なことについて、しっかりしたデータにもとづいて考え、それを表現する営みです。 ・自殺を少なくするにはどうすればいいだろうか? ・どうしたら、みんなにとって居心地のよい職場ができるだろうか? ・災害からの復興って、何がゴールなのだろうか? 社会学は、たとえばこんな問題に取り組んできました。 さあ、次はあなたの番です。この社会の複雑な問題をなんとかしたいと思ったら、社会学があなたの力になります。 『社会学をはじめる』目次 第1章 世界は意味に満ちあふれている――やっかいな問題としての社会 社会は二重に複雑/社会は意味から成り立っている/意味は言葉で成り立っている/やっかいな問題/社会問題に解決はない/社会は存在するの?/デュルケムの「社会的事実」/社会と社会学の共進化/社会学は社会主義/社会学は社会の解決力を擁護する/社会をプロセスとして考える/固定的な見方を解きほぐす 第2章 社会学って何だ?――みんなで規範の物語を作るいとなみ 飯島伸子の「被害構造論」/社会学は対話から成り立っている/社会学は社会の外に出られない/社会学は規範的な学問/規範を前面に出した「サードブレイス」論/意味は身体的な行為の中から生まれる/共同の規範をつくるいとなみとしての社会学/環境問題はどう解決できるかという問い/ヒントとしての順応的管理/順応的なプロセスとしての社会学 第3章 聞くことこそが社会学さ――対話的な社会認識としての調査 意味を集める/ソロモン諸島の経験から/対話的に社会認識が進む/対話の試行錯誤/社会学は全体性を手放さない/インタビューは認識を更新するプロセス/ライフストーリーを聞く/個人の中の複雑な社会を聞く/観察という「聞く」/文献・資料調査という「聞く」/統計調査という「聞く」/アンケート調査という「聞く」/アンケート調査にも対話プロセスが必要/社会学は「聞く」の組み合わせ 第4章 社会学は泥臭い分析技法を手放さない――圧縮して考える データ集めと分析は同時並行/分析の基本は「圧縮」/数値化という圧縮/コード化という圧縮/図表化という圧縮/図表化することで気づく/見通しをよくして考える/四つの分析パターン/被災住民調査から/分類・傾向・比較・関係/広義の比較に意味がある/演繹と帰納/アブダクションという推論方法/いいアブダクションのためにはいい圧縮を 第5章 理論って何だ?――表現の技法としての理論と物語 言葉で表現するということ/「感情労働」論のインパクト/ソロモン諸島研究の理論化/いろいろな水準の理論がある/グランド・セオリーより中範囲の理論/理論とは共同で考えるためのフレームワーク/欠如モデルに陥らないために/冗長性をもった理論と物語/理論・物語としての記述/関係性まで描き出す厚い記述/理論を利用する 第6章 みんなソシオロジストになればいいのに――人びとの共同のいとなみとしての社会学 「協議会」の失敗/合意形成の困難/社会学実践をしよう/聞くことが基本的な姿勢/対話を継続し蓄積する/共同で分析し提言する/社会学することの喜び 著作者プロフィール 宮内泰介 ( みやうち・たいすけ ) 宮内 泰介(みやうち・たいすけ):1961年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。北海道大学大学院文学研究院教授。専門は環境社会学。著書に『歩く、見る、聞く 人びとの自然再生』(岩波新書)、『実践 自分で調べる技術』(上田昌文との共著、岩波新書)、『かつお節と日本人』(藤林泰との共著、岩波新書)、『開発と生活戦略の民族誌――ソロモン諸島アノケロ村の自然・移住・紛争』(新曜社)、『なぜ環境保全はうまくいかないのか――現場から考える「順応的ガバナンス」の可能性』(編著、新泉社)、『複雑な問題をどう解決すればよいのか――環境社会学の実践』(三上直之との共編著、新泉社)など。 (筑摩書房HPより) 宮内泰介 著 発売日:2024年06月 ISBN:9784480684868 判型:新書判 製本:並製 ページ数:208頁
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社会学への招待
¥1,320
社会学とは、「当たり前」とされてきた物事をあえて疑い、その背後に隠された謎を探求しようとする営みである。長年親しまれてきた大定番の入門書。 内容紹介 社会学は、社会を研究対象とする学問だ。だが、そこで言われる「社会」とは、私たちの「日常」とイコールではない。それどころか、ときに日常は、より本質的な社会問題や社会構造を隠蔽し、見えにくくしてしまう。逆に言えば、社会の根本問題は一見「当たり前」に思える物事にこそひそんでいるのであり、それをあえて疑い、執拗に探究することが重要となる。社会学とは、そうした探究を通じて社会の成り立ちを明らかにし、その構成単位である人間主体のありようをも解明しようとする試みにほかならない―。世界中で長年使われてきた、アメリカ社会学 目次 第1章 個人的娯楽としての社会学 第2章 意識の一形態としての社会学 第3章 補論―態度変更と生活史 第4章 社会の中の人間 第5章 人間の中の社会 第6章 ドラマとしての社会 第7章 社会学的マキアヴェリズムと倫理 第8章 ヒューマニスティックな学問としての社会学 著作者プロフィール ピーター・L・バーガー ( ばーがー,ぴーたー・L ) 1929-2017年。オーストリアのウィーンに生まれる。46年、アメリカに移住し、後に帰化。New School for Social Research で博士号を取得。ボストン大学で長年教鞭をとる。ルックマンとならび、シュッツの現象学的社会学を継承・発展させた第一人者とされる。また、神学者としても知られ、宗教社会学の展開にも大きく寄与した。著書:『社会学への招待』、『癒しとしての笑い』、『現実の社会的構成』(ルックマンとの共著)他。 水野節夫 ( みずの・せつお ) 1948年生まれ。法政大学社会学部教授。主な著書に、『事例分析への挑戦』がある。 村山研一 ( むらやま・けんいち) 1948-2013年。信州大学人文学部教授などを歴任。主な著書に、『地域産業の危機と再生』(共著)がある。 (筑摩書房HPより) ピーター・L・バーガー 著 水野節夫 訳 村山研一 訳 発売日:2017年07月 ISBN:9784480098030 判型:文庫判 製本:並製 ページ数:336頁
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社会学の新地平
¥1,276
マックス・ウェーバーとニクラス・ルーマン――産業社会の謎に挑んだふたりの社会学の巨人。彼らが遺した知的遺産を読み解く。 この本の内容 マックス・ウェーバーとニクラス・ルーマン――科学技術と資本主義によって規定された産業社会の謎に挑んだふたりの社会学の巨人。難解で知られる彼らが遺した知的遺産を読み解くことで、私たちが生きる「この」「社会」とは何なのかという問いを更新する。社会学の到達点であり、その本質を濃縮した著者渾身の大作。 目次 序 章 現代社会学の生成と展開 一 二人の学者と二つの論考 二 ウェーバー像の転換 第一章 「資本主義の精神」再訪──始まりの物語から 一 ウェーバー家と産業社会 二 二つの戦略ともう一つの資本主義 三 「禁欲倫理」の謎解き 四 会社と社会 第二章 社会の比較分析──因果の緯糸と経糸 一 研究の全体像を探る 二 会社制度の社会経済学 第三章 組織と意味のシステム──二一世紀の社会科学へ 一 「合理的組織」の社会学 二 組織システムへの転回 三 決定の自己産出と禁欲倫理 四 ウェーバーとルーマンの交差──因果と意味 終 章 百年の環 あとがき ウェーバーの主要な著作・論文の年譜 著者略歴 佐藤俊樹(サトウ トシキ) 1963年生まれ.東京大学大学院社会学研究科博士課程退学.博士(社会学).東京大学大学院総合文化研究科教授.比較社会学,日本社会論. 著書に『近代・組織・資本主義──日本と西欧における近代の地平』,『社会学の方法──その歴史と構造』(以上,ミネルヴァ書房),『意味とシステム──ルーマンをめぐる理論社会学的探究』(勁草書房),『社会は情報化の夢を見る──[新世紀版]ノイマンの夢・近代の欲望』(河出文庫),『格差ゲームの時代』(中公文庫),『不平等社会日本──さよなら総中流』(中公新書),『桜が創った「日本」──ソメイヨシノ起源への旅』(岩波新書),『社会科学と因果分析──ウェーバーの方法論から知の現在へ』(岩波書店),『メディアと社会の連環──ルーマンの経験的システム論から』(東京大学出版会)など. (岩波書店HPより) 佐藤 俊樹 著 発売日:2023年11月 ISBN:9784004319948 判型:新書判 ページ数:296頁
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学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か
¥924
日本学術会議会員任命拒否には、日本社会の矛盾が象徴されている。当事者六名が、その背景と本質を問う。 この本の内容 二〇二〇年一〇月一日、時の首相・菅義偉は、日本学術会議から新会員として推薦を受けた一〇五名のうち六名の任命を拒否した。この民主主義や法から学問のあり方にまで禍根を残した事件から一年半。しかし、いまだ問題は終わっていない。日本社会の矛盾に直面した当事者六名が、その背景と本質を問う。 目次 はじめに (岩波新書編集部) 1 学術会議会員任命拒否問題の歴史的な意味……岡田正則 1 日本学術会議の設置と任命拒否に至る経緯 2 任命拒否の違憲性と違法性 3 首相による任命拒否理由の説明 4 問題の背景 5 問題の深層 6 情報公開と自己情報開示の請求 7 展望 2 現代日本と軍事研究――日本学術会議で何が議論されたのか……加藤陽子 1 はじめに 2 天皇機関説事件の争点 3 決裁文書と止めた政治主体 4 二〇一七年声明と戦争・軍事を目的とする研究に反対する過去二回の声明 5 安全保障と学術に関する検討委員会での討議 6 学術会議は何を代表するのか 7 「自衛」概念を定義することの困難性と議論の帰結 8 学術会議の在り方をめぐって 9 科学・技術を育む政治文化を目指して 3 反憲法政治の転換を……小沢隆一 4 日本学術会議会員任命拒否事件の現段階……松宮孝明 5 ポスト真実の政治状況と人文知……芦名定道 1 はじめに 2 「ポスト真実」を掘り下げる 3 知恵思想から人文知へ 4 再度、日本学術会議問題へ 5 むすび――大学、ジャーナリズム、そして人文知 6 政治と学問、そして民主主義をめぐる対話……宇野重規 1 「反政府的」であるとは、どういうことか 2 「学問の起死回生」に向けて 関連年表 巻末資料 著者略歴 芦名定道(あしな さだみち) 1956年生まれ.京都大学名誉教授,関西学院大学教授.キリスト教思想.『近代日本とキリスト教思想の可能性――二つの地平が交わるところにて』(三恵社),『現代神学の冒険――新しい海図を求めて』(新教出版社)など 宇野重規(うの しげき) 1967年生まれ.東京大学社会科学研究所教授.政治思想史,政治哲学.『〈私〉時代のデモクラシー』(岩波新書),『自分で始めた人たち――社会を変える新しい民主主義』(大和書房)など 岡田正則(おかだ まさのり) 1957年生まれ.早稲田大学法学学術院教授.行政法.『国の不法行為責任と公権力の概念史――国家賠償制度史研究』(弘文堂),『判例から考える行政救済法第2版』(共編著,日本評論社)など 小沢隆一(おざわ りゅういち) 1959年生まれ.東京慈恵会医科大学教授.憲法学.『予算議決権の研究――フランス第三共和制における議会と財政』(弘文堂),『はじめて学ぶ日本国憲法』(大月書店)など 加藤陽子(かとう ようこ) 1960年生まれ.東京大学大学院人文社会系研究科教授.日本近代史.『満州事変から日中戦争へ――シリーズ日本近現代史⑤』(岩波新書),『この国のかたちを見つめ直す』(毎日新聞出版)など 松宮孝明(まつみや たかあき) 1958年生まれ.立命館大学大学院法務研究科教授.刑事法学.『刑法総論講義第5版補訂版』(成文堂),『先端刑法各論――現代刑法の理論と実務』(日本評論社)など (岩波書店HPより) 芦名 定道 著 , 宇野 重規 著 , 岡田 正則 著 , 小沢 隆一 著 , 加藤 陽子 著 , 松宮 孝明 著 発売日:2022年04月 ISBN:9784004319252 判型:新書判 ページ数:214頁
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非色
¥990
待望の名著復刊! 戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作! (河出書房新社HPより) 有吉 佐和子 著 発売日:2020年11月06日 ISBN:9784309417813
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帝国図書館―近代日本の「知」の物語
¥1,012
近代国家への道を歩み出した明治日本。国家の「知」を支えるべく政府によって帝国図書館が設立された。しかし、その道のりは多難であった。「東洋一」を目指すも、慢性的な予算不足で書庫も閲覧室も狭く、資料は溢れ、利用者は行列をなした。関東大震災では被災者の受け入れに奮闘。戦時には所蔵資料の疎開に苦しんだ。本書は、その前身の書籍館から一九四九年に国立国会図書館へ統合されるまでの八〇年の歴史を活写する。 (中央公論新社HPより) 長尾宗典 著 2023/4/20刊行 新書判・304ページ ISBN978-4-12-102749-8
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世紀の落球 「戦犯」と呼ばれた男たちのその後
¥880
北京五輪の野球日本代表となったG.G.佐藤。今も語り継がれる高校野球星稜・箕島戦の星稜一塁手加藤直樹。最終戦で敗れ、巨人のV9を阻止できなかった阪神の池田純一中堅手。彼らは、大事な試合で大きなミスを犯したとして、ファンやマスコミから非難を浴び、人生が暗転した。理不尽なバッシングとどう戦い、そして立ち直ったのか。「落球」の烙印を背負った男たちの「その後」を辿るスポーツノンフィクション。 (中央公論新社HPより) 澤宮 優 著 発売日:2020年08月07日 ISBN:ISBN9784121506979 判型:新書判 ページ数:192
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物語のあるところ ─月舟町ダイアローグ
¥836
小説の舞台「月舟町」に出かけていった著者が、登場人物たちと「登場人物の自由」や「物語の効用」等について語る一味違う物語論。 (筑摩書房HPより) 吉田 篤弘 著 発売日:2022年04月05日 ISBN:9784480684271 判型:新書判 ページ数:144
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すべてきみに宛てた手紙
¥792
人生は、「やめたこと」「やめざるをえなかったこと」「わすれてしまったこと」で出来ている。そうして結局、己のなかにのこったものは?今の自分にのこったものから、あらゆることがはじまるのならば―。この本のページを開いた読者=「きみ」へと詩人はまっすぐ語りだす。贈られるのは39通の「手紙」たち。体温を帯びた言葉のすべてに胸が震える、珠玉のエッセイ集。 (筑摩書房HPより) 長田 弘 著 発売日:2022年04月07日 ISBN:9784480438126 判型:文庫判 ページ数:160
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世界鉄道文化史
¥1,353
鉄道とは、人類のドラマである! その胸躍る軌跡のすべて 鉄道誕生から約二〇〇年――そこには、爛熟する豪華列車もあれば、等級制が生み出す人間模様もある。廃線問題が起こる一方で、座席や照明は進化し、激化するスピード競争はついにリニア開発までいきついた。他に類を見ない独特な文化を生み運んできた鉄道の全軌跡を、第一人者が新聞や文学、写真や絵画を渉猟して描き切る、壮大にして無二の世界史! □初めて鉄道を知った日本人 □毎日記録更新! 万国スピード競争 □コンパートメントは犯罪の温床 □「旅の読書」誕生の秘密 □見知らぬ二等客男女の途中下車 □女性客も高級官僚も、トイレは我慢できない! □日本にもあった、幻の「一帯一路」計画 □松本清張に新幹線小説がない理由 □プレゼンスを増す中国リニア開発 □最速から最適へ 中速列車で行こう! □収益と公益のあいだで揺れる廃線問題 (講談社HPより) 小島 英俊 著 発売日:2022年05月12日 ISBN:9784065277089 判型:A6 ページ数:336
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ロシア文学の食卓
¥1,045
前菜、スープ、メイン料理からデザートや飲み物まで。ロシア式フルコースにしたがって、ロシア文学の名作に描かれた伝統的な料理を味わいつくす美味しい読書案内。重厚長大な宗教論義やイデオロギーの建前をくぐりぬけ、「食」という観点からロシア文学のもつ魅力に迫り、めくるめく快楽主義的な味わいをたぐり寄せる。カラー料理写真満載。 (筑摩書房HPより) 沼野 恭子 著 発売日:2022年05月10日 ISBN:9784480437327 判型:文庫判 ページ数:304
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ロシア語だけの青春
¥902
SOLD OUT
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旅の絵日記
¥902
レミさん和田さんが息子二人と旅に出た。フランス・スペイン・モナコ・イタリアを巡った一九八九年の夏休み。たくさんの絵と愉快な文章に心はずむ旅の記録 (中央公論新社HPより) 和田誠/平野レミ 著 発売日:2021年12月22日 ISBN:ISBN9784122071599 判型:文庫判 ページ数:224
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チャペック旅行記コレクション4 北欧の旅
¥858
故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャベックは多くの旅行記を遺している。その優しくユーモラスな筆致は、深い悲しみと叡智を底に秘め、世界中に今もなおファンが多い。本書は1936年、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーを巡った記録。船と鉄道と車で、原始の面影を残す森やフィヨルドをたどり、壮大な自然と素朴な人間の暮しを感動いっぱいに描く。イラスト多数。 (筑摩書房HPより) カレル・チャペック 著 飯島 周 編訳 発売日:2009年01月07日 ISBN:9784480424983 判型:文庫判 ページ数:304
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ハングルへの旅
¥704
50代から学び始めたハングルは、魅力あふれる言葉だった……隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで紹介する。 (朝日新聞出版HPより) 茨木 のり子 著 発売日:1990年03月15日 ISBN:9784022605443 判型:文庫判
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ひとはなぜ戦争をするのか
¥660
1932年、国際連盟がアインシュタインに依頼した。「今の文明においてもっとも大事だと思われる事柄を、いちばん意見を交換したい相手と書簡を交わしてください。」選んだ相手はフロイト、テーマは「戦争」だった――。宇宙と心、二つの闇に理を見出した二人が、戦争と平和、そして人間の本性について真摯に語り合う。 養老孟司氏・斎藤環氏による書きおろし解説も収録。 【原本: 『ヒトはなぜ戦争をするのか』(花風社、2000年)】 (講談社HPより) アインシュタイン,アルバート 著 フロイト,ジグムント 著 浅見 昇吾 訳 養老 孟司 解説 斎藤 環 解説 発売日:2016年06月11日 ISBN:9784062923682 判型:A6 ページ数:120
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20ヵ国語ペラペラ ─私の外国語学習法
¥880
SOLD OUT
終戦間もない北海道網走での少年時代。著者は、雑音まじりのラジオから聞こえる異国の言葉に胸をときめかせ、語学に邁進した。そして独学で英語を磨き日米交換留学生になり、教材が入手困難な中あらゆる方法を駆使して30歳で「20カ国語」をマスターした。語学上達のノウハウを惜しみなく開陳した名著であり、外国語の習得に熱中した一人の青年の青春記。 (筑摩書房HPより) 種田 輝豊 著 発売日:2022年05月10日 ISBN:9784480438188 判型:文庫判 ページ数:272
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あしたから出版社
¥968
青春の悩める日々、創業への道のり、編集・装丁・営業の裏話、忘れがたい人たち……「ひとり出版社」を営む著者による心打つエッセイ。解説 頭木弘樹 (筑摩書房HPより) 島田 潤一郎 著 発売日:2022年06月09日 ISBN:9784480438225 判型:文庫判 ページ数:336
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これからの住まい
¥968
低成長、少子高齢化、単身世帯の増加、人生100年時代…。現在の住宅政策は社会の変化に十分に追いつけていないのではないか。戦後直後から今日まで、特に平成期の住宅事情と政策の変遷を読み解き、それが人口減少社会でさまざまな歪みを生じている現状を指摘。先進事例を紹介し、新しい時代に即した住まいのありようを展望する。 刊行日:2022/04/20 ISBN:9784004319245 新書 ・ 246頁