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おいしい和歌山
¥1,980
和歌山県岩出市出身のライター、牧五百音(いをね)さん率いる「おいしい和歌山編集部」が、県内在住の500名に行ったアンケートを基に、1年半かけて740軒、一軒一軒お店に赴いたうえで取材したグルメガイド。 忖度なしに店主の人柄や景色なども考慮した、味だけではない和歌山の“おいしい”を厳選、県内の飲食店から食品販売店、おみやげどころなど151軒が掲載。 和歌山出身の方はもちろん、和歌山に興味がある方、旅行に行く際のガイドブックにぜひどうぞ。 著:おいしい和歌山編集部 判型: B5判 ページ数: 192頁
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平和の条件
¥1,716
第二次世界大戦下に出版されたカー渾身の戦後構想。進行中の破局の根本原因をさぐり、政治・経済・国際関係の変革の道筋を示す。 内容紹介 第二次大戦下の1942年、ザ・タイムズ紙勤務時代のE. H. カーが戦後を見据えて発表した秩序構想。進行中の破局が19世紀秩序に根をもつとして、そこからの決別を唱え、20世紀的な現実に合わせた政治・経済・国際関係の変革の道筋を示す。ユートピア的思考が結晶化した本書によって、『危機の二十年』は乗り越えられた。 目次 覚え書 序 章 第一部 根本的諸問題 第一章 戦争と革命 革命と反動 ナポレオンとヒトラー 同時代の革命 第二章 民主主義の危機 歴史的背景 二十世紀の危機 新しい民主主義 第三章 集団的自己決定の危機 集団的自己決定とナショナリティ 集団的自己決定権の限界 集団的自己決定と軍事権力 集団的自己決定と経済権力 集団的自己決定の将来 第四章 経済的危機 個人主義 対 集産主義 富 対 福祉 生産 対 消費 過剰生産の危機 便法と療法 計画的な消費 第五章 道徳の危機 道徳のジレンマ 戦争の道徳的機能 道徳的目的を求めて 第二部 政策的構想案 第六章 イギリス本国 公共事業の再編成 社会ミニマムの構想 企業の管理 農業の考慮事項 民主主義統治の形態 第七章 イギリスと世界 過去の誤算 イギリスの地位変化 アメリカの役割 イギリスの役割 第八章 イギリスとヨーロッパ 「光栄ある孤立」なのか バランス・オブ・パワー 経済的要因 ヨーロッパにおけるイギリスの役割 第九章 イギリスとドイツ ドイツ人邪悪説 ドイツを抑圧する 軍事占領の方法 協力による和解 第十章 新しいヨーロッパ 講和の手続き ヨーロッパの統合 緊急救援と輸送 再建と公共事業 ヨーロッパ計画庁 生産・貿易・金融 新しいヨーロッパ 原 注 訳 注 解 説 人名索引 著者略歴 E. H. カー 1892年生まれ。イギリスの歴史家・国際政治学者。ケインブリッジ大学卒業後、20年間の外務省勤務を経て、ウェールズ大学教授。第二次世界大戦中には、ザ・タイムズ紙の社説を執筆。1955年よりケインブリッジ大学トリニティ学寮上級フェロー(終身)としてライフワークの『ソヴィエト=ロシアの歴史』(全10巻)に取り組む。『危機の二十年――理想と現実』(岩波文庫)、『ロシア革命』(岩波現代文庫)をはじめ著書多数。 中村 研一(なかむら けんいち) 1948年生まれ。北海道大学名誉教授。国際政治。『地球的問題の政治学』『ことばと暴力』等。 (岩波書店HPより)
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ベルリン・フィル
¥1,155
内容紹介 巨匠フルトヴェングラーや帝王カラヤンが歴代指揮者に名を連ね、世界最高峰のオーケストラと称されるベルリン・フィルハーモニー。1882年に創設され、ナチ政権下で地位を確立。敗戦後はソ連・アメリカに「利用」されつつも、幅広い柔軟な音楽性を築き、数々の名演を生んできた。なぜ世界中の人々を魅了し、権力中枢をも惹きつけたのか。150年の「裏面」ドイツ史に耳をすまし、社会にとって音楽とは何かを問う。 目次 第1章 誕生期――市民のためのオーケストラとして べルリンの音楽環境 「音楽の国ドイツ」 ベルリンのビルゼ楽団 ビルゼ楽団の危機 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の誕生 ヨーゼフ・ヨアヒムの尽力 財政危機 ビルゼ楽団のその後 初代常任指揮者ハンス・フォン・ビューロー 芸術家としての指揮者 ホールの改築 ビューローの晩年 ビューローの死 第2章 拡大期――財政危機から国際化へ 後継者問題 ニキシュの就任 積極的な国外演奏 オーケストラ・マネジメントの進展 世紀の「大演奏家」 オーケストラ演奏会ブーム 新しい音楽活動としてのレコーディング 財政難 第一次世界大戦 戦時中の活動 ドイツの敗戦 ニキシュの死 ニキシュの追悼とフルトヴェングラー 第3章 爛熟期――ナチとベルリン・フィル フルトヴェングラーの就任 財政的苦境 戦後の平和と国外演奏 「新しい音楽」への取り組み ワルターとメニューイン 新しいメディアへの挑戦 ベルリン・フィルと「現代音楽」 音楽とナショナリズムの交差 世界恐慌とドイツの変容 創立50周年とナチの影 ナチ政権の発足 「帝国のオーケストラ」 政権との距離 政権による圧力と「自律」の確保 音楽家の亡命 ドイツの対外イメージ悪化の中で 演奏史と文化政策 カラヤンのベルリン・フィルデビュー 対外宣伝装置として 「兵士に準ずる存在」として 同盟国や占領国での演奏 戦時下の演奏 空襲におびえながらの演奏会 フルトヴェングラーの亡命 ドイツの破滅 第4章 再建期――戦後の「再出発」 破壊され尽くしたベルリン ソ連占領軍政府によるボルヒャルトの指名 戦後最初のリハーサル ソ連占領軍政府の思惑 戦後最初の演奏会 英米によるベルリン・フィル獲得競争 本拠地決定 ボルヒャルトの死 チェリビダッケの指名 チェリビダッケの暫定指揮者就任 オーケストラの「非ナチ化」 フルトヴェングラーの復帰 団員の士気の低下 ベルリン封鎖中の訪英 フルトヴェングラーの意欲低下 カイロ遠征 主権回復後の新運営体制 創設70周年 訪米計画と国際政治 西ベルリン初の音楽専用ホール フルトヴェングラーの死 第5章 成熟期――冷戦と商業主義の中で チェリビダッケとオケの不和 カラヤンの指名 カラヤンの来歴 常任指揮者契約 アメリカツアー 積極的レコーディング活動 シュトレーゼマンの支配人就任 フィルハーモニー・ホールの建設 オーケストラの公共性 ドイツの「和解外交」とベルリン・フィル ザルツブルク復活祭音楽祭 音楽の「映像化」 カラヤン財団創設 ソヴィエト遠征 権威化するカラヤンとその横顔 カラヤン・アカデミー ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭 団員との軋轢 支配人をめぐる軋轢 冷戦をまたいだ演奏活動 オーケストラ以外での団員の音楽活動 ザビーネ・マイヤー事件 カラヤン離れの模索 若干の歩み寄り シュトレーゼマン、二度目の引退 カラヤンの衰弱 CAMIスキャンダル 日本ツアーとカラヤンの「終わり」の予感 最後の演奏会 カラヤンの死 第6章 変革期――「独裁制」から「民主制」へ 「民主化」と指揮者選び アバドの生い立ち ベルリンの壁崩壊 ホールの大規模改修 ヨーロッパ・コンサートシリーズ チェリビダッケの再登場 「カラヤン後」のゆくえ 古典復興、現代音楽 アバドの辞任予告 「ドイツの民主主義の50年」 アバドの闘病と9.11テロ アバドの退任 アバドの評価 第7章 模索期――新しい時代のオーケストラとは何か ラトルの選出 ラトルとベルリン・フィルの最初の出会い 財団法人化 支配人をめぐる混乱 ラトルの音楽作り 音楽芸術の新しい位置づけ 「レジデンス」制度の拡充 新支配人の新しい試み 映像活動 歴史認識の確認作業 デジタル・コンサートホール ラトルの退任 ラトルの評価 パンデミックと 再び「政治」に直面 あとがき 参考文献 図版出典 ベルリン・フィル関連年表
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本とみかんと子育てと
¥3,300
目次 前書—みかんの島で想う みかんの島を守る/大島みかんの現状と憂鬱/みかん作業の心映え/旅の始まり、外の広い世界への憧憬/旅をやめる/空家修繕、家庭菜園を復活させる/みかんを軸に島の生活誌を編む/気候変動の害、災害級の猛暑/豪雨災害と除草剤の害—農業は環境を守るのか?/農民こそ文化人—住井すゑの言葉を反芻する/みかん一つで、大島が、世界が視える/紙の本であらねばならぬ理由 日録本編(2017年9月7日〜2020年5月31日) 補遺 島の記憶と記録 島の記憶と記録、そして旅人宮本常一のまなざし/見んさい。蜜柑が喜うぢょる—梶田富五郎の記憶と島の畑と/海の民の記憶/ソウルからピョンヤンまで—植民地の記憶1/移民が移民を呼ぶ—植民地の記憶2 世代を繋ぐ仕事 性根を入れる/都会を見限る/不要不急だからこそ/経験知と書物知/人の営みの背景を知る/社会の主流から外れるということ/知らなければいけない/地方で出版をするということ/編集者の職業倫理/形あるものとして残す/世代を繋ぐ リアル書店と取次の役割——目先の利益や利便性より重いものは 資料編 安下庄 2000年平年値と2010年平年値の比較/安下庄の月ごと・年ごとの降水量・気温と階級別日数/温州みかん防除暦/空から見た安下庄、みかん産地の変化/索引 著者 柳原一徳(やなぎはら・いっとく) 1969年(昭和44)神戸市葺合区(現・中央区)生。兵庫県立御影高校を経て旧日本写真専門学校卒業。1991年(平成3)奈良新聞に写真記者として中途入社。奈良テレビ放送記者等を経て、1997年神戸でみずのわ出版創業。2011年山口県周防大島に移転。みかん農家、写真館兼業。公益社団法人日本写真協会会員。2014年度、梓会出版文化賞30回記念特別賞受賞。編著書に「従軍慰安婦問題と戦後五〇年」「阪神大震災・被災地の風貌」「震災五年の神戸を歩く」「神戸市戦災焼失区域図復刻版」、写文集に「われ、決起せず——聞書・カウラ捕虜暴動とハンセン病を生き抜いて」(立花誠一郎、佐田尾信作共著)、「親なき家の片づけ日記——信州坂北にて」(島利栄子共著)など。「本とみかんと子育てと——農家兼業編集者の周防大島フィールドノート」で第37回農業ジャーナリスト賞特別賞受賞。 (みずのわ出版HPより) 柳原一徳 著 発売日:2021年01月 ISBN:9784864260466 判型:A5判 製本:並製 ページ数:671頁
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【サイン本】かっぱまきください!!
¥1,540
【サイン本】この商品はサイン本です。 〈 書籍の内容 〉 今日はかっぱのさらたろうの誕生日! 人間にばれないように帽子とマントをして、回転寿司にやってきたかっぱぱとさらたろう。たくさんのかっぱ巻きに、うーん、おーいしーい!おなかいっぱい大満足だったけど…、さてさて結末はどうなったのかな? 〈 編集者からのおすすめ情報 〉 まつながもえさんは、絵本塾カレッジ創作絵本コンクール、ピンポイント絵本コンペ、MOE創作絵本グランプリ等で次々と大賞や入選を果たした気鋭の作家さん。まつながさんの描くキャラクターたちは、かわいくてとても魅力的ですが、同時にどこか懐かしさも感じられますね。今作はピンポイント絵本コンペ入選作を大幅に加筆修正してパワーアップした作品です。愛らしいかっぱ親子をぜひ応援してください。 (小学館HPより) 著者略歴 まつなが もえ(絵本作家) 1992年埼玉県生まれ、東京都在住。学習院大学文学部卒業。 ●コンペ受賞● 第3回絵本塾カレッジ創作絵本コンクール:大賞(2020) 第22回ピンポイント絵本コンペ:入選(2021) 第10回MOE創作絵本グランプリ:グランプリ(2021) ●絵本の出版● ・『はにわくん』(絵本塾出版・2021) ・『からっぽのにくまん』(白泉社・2022) ・『てんぷらぱちぱち』(講談社・2023) ・『かっぱまきください!!』(小学館・2023) ・『ふしぎな みけねこびん』(文/きむらゆういち 世界文化社・2024) ・『スナックこども』(文/令丈ヒロ子 理論社・2024) ・『こけしぞろぞろ』(講談社・2025) まつなが もえ 作 発売日:2023年07月 ISBN:9784097252320 判型:B5変 ページ数:32頁
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【サイン本】てんぷら ぱちぱち
¥1,540
【サイン本】この商品はサイン本です。 内容紹介 かぼちゃにレンコン、えび、まいたけ……個性豊かな具材たちが飛びこむ先は、パチパチはじけるあぶらのおなべ!? ジャンプ! ジャンプ! 大ジャ~ンプ! なぜかお風呂やプールに入りたくなる!? 「第10回MOE創作絵本グランプリ」「第3回創作絵本コンクール 大賞」受賞作家がおくる、じゅわっと笑える変身食べもの絵本。 (講談社HPより) 著者略歴 まつなが もえ(絵本作家) 1992年埼玉県生まれ、東京都在住。学習院大学文学部卒業。 ●コンペ受賞● 第3回絵本塾カレッジ創作絵本コンクール:大賞(2020) 第22回ピンポイント絵本コンペ:入選(2021) 第10回MOE創作絵本グランプリ:グランプリ(2021) ●絵本の出版● ・『はにわくん』(絵本塾出版・2021) ・『からっぽのにくまん』(白泉社・2022) ・『てんぷらぱちぱち』(講談社・2023) ・『かっぱまきください!!』(小学館・2023) ・『ふしぎな みけねこびん』(文/きむらゆういち 世界文化社・2024) ・『スナックこども』(文/令丈ヒロ子 理論社・2024) ・『こけしぞろぞろ』(講談社・2025) まつなが もえ 作 発売日:2023年04月 ISBN:9784065304792 ページ数:32頁
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【サイン本】からっぽのにくまん
¥1,320
【サイン本】この商品はサイン本です。 内容紹介 中身を詰め忘れられて、からっぽのままになってしまったにくまん。 中身を求めてピザ屋さん、和菓子屋さん、カレー屋さん…あちこちの店をめぐります。 おなかが減りすぎてしぼんでしまったにくまんが駆け込んだ先は…? 小さなにくまんの大きな冒険、第10回MOE創作絵本グランプリ受賞作。 (白泉社HPより) 著者略歴 まつなが もえ(絵本作家) 1992年埼玉県生まれ、東京都在住。学習院大学文学部卒業。 ●コンペ受賞● 第3回絵本塾カレッジ創作絵本コンクール:大賞(2020) 第22回ピンポイント絵本コンペ:入選(2021) 第10回MOE創作絵本グランプリ:グランプリ(2021) ●絵本の出版● ・『はにわくん』(絵本塾出版・2021) ・『からっぽのにくまん』(白泉社・2022) ・『てんぷらぱちぱち』(講談社・2023) ・『かっぱまきください!!』(小学館・2023) ・『ふしぎな みけねこびん』(文/きむらゆういち 世界文化社・2024) ・『スナックこども』(文/令丈ヒロ子 理論社・2024) ・『こけしぞろぞろ』(講談社・2025) まつなが もえ 作 発売日:2022年09月 ISBN:9784592763109
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【サイン本】はにわくん
¥1,540
【サイン本】この商品はサイン本です。 内容紹介 転校してきたはにわくんは、困ると石みたいに固まるし、ずっと手をあげているから授業で誰も発表ができない。 プールの時間も音楽の時間も、転校生のはにわくんに、ぼくの学校のみんなは驚かされることばかり…。 (絵本塾出版HPより) 著者略歴 まつなが もえ(絵本作家) 1992年埼玉県生まれ、東京都在住。学習院大学文学部卒業。 ●コンペ受賞● 第3回絵本塾カレッジ創作絵本コンクール:大賞(2020) 第22回ピンポイント絵本コンペ:入選(2021) 第10回MOE創作絵本グランプリ:グランプリ(2021) ●絵本の出版● ・『はにわくん』(絵本塾出版・2021) ・『からっぽのにくまん』(白泉社・2022) ・『てんぷらぱちぱち』(講談社・2023) ・『かっぱまきください!!』(小学館・2023) ・『ふしぎな みけねこびん』(文/きむらゆういち 世界文化社・2024) ・『スナックこども』(文/令丈ヒロ子 理論社・2024) ・『こけしぞろぞろ』(講談社・2025) まつなが もえ 作 発売日:2021年09月 ISBN:9784864841795 判型:B5変 ページ数:32頁
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絵本とは何か
¥2,750
この本の内容 絵本は、絵とテキストの融合によって生みだされる芸術の一ジャンル。半世紀にわたって新しい作品や作家と出会いつづけてきた著者が、数多くの作品を引きながら、古代から現在におよぶ絵本の歴史をたどり、表現のさまざまな技法と可能性について縦横無尽に語る。あらゆる世代の読む目を開かせ、刺激する、渾身の絵本論。 目次 第1章 絵本とは何か 1 絵本は子どもの本? 大人が楽しむ絵本 絵本が子どもの本といわれるようになったのはいつ? 2 絵本はどういう表現ジャンルか 絵入りの書籍比べ 絵本は総合芸術 第2章 絵本の表現 1 絵本の絵を読む 絵を読む 絵本の絵を読む 2 絵とテキストの関係 絵が先か、テキストが先か 絵とテキストによる表現の効果 3 画面展開の理論と技術 めくる構造 連続画面の表現技術と効果 異時同図と異空間同図 4 名作の分析 『わたしのワンピース』 『おやすみなさい おつきさま』 『よあけ』 『きょうはそらにまるいつき』 第3章 絵本の歴史 1 絵画と物語 洞窟壁画 絵画は物語を描く 絵画は物語を生み出す 文芸と一体化した絵画 カリカチュア(風刺画・寓意画) 2 絵本の源流――写本の時代 手書きの書籍の始まり ヨーロッパの写本 日本の絵巻物 3 絵本の萌芽――版本の時代 印刷の歴史とヨーロッパの挿絵本 江戸絵本 4 現代絵本の誕生と展開 アメリカの絵本黄金期 大正・昭和初期の絵雑誌 現代絵本の幕開け 子どものための物語からの解放 5 現代絵本の発展 評論と研究 表現スタイルの多様化と内容の深化 第4章 絵本の可能性 1 絵本は何を語れるか――テーマの広がり 思想・生き方 戦争と平和 東日本大震災・原発事故 人権・差別 老いと死 自然・地球環境 歴史 2 これからの絵本 電子書籍と紙文化としての絵本 新しい絵本のスタイル 絵本制作の課題 絵本の未来のために あとがき 引用・参考文献 本書で取り上げた主な絵本 著者略歴 松本 猛(まつもと・たけし) 1951年東京生まれ.美術・絵本評論家,作家,横浜美術大学客員教授,ちひろ美術館常任顧問,美術評論家連盟会員,日本ペンクラブ会員.1977年にいわさきちひろ絵本美術館(現・ちひろ美術館・東京),97年に安曇野ちひろ美術館を設立.同館館長,長野県信濃美術館・東山魁夷館(現・長野県立美術館)館長,絵本学会会長を歴任. 著書に『いわさきちひろ 子どもへの愛に生きて』(講談社),『ちひろ美術館の窓から』(かもがわ出版),『安曇野ちひろ美術館をつくったわけ』(新日本出版社),『「戦火のなかの子どもたち」物語』(岩崎書店),絵本に『白い馬』(絵・東山魁夷 講談社)『ふくしまからきた子』(絵・松本春野 岩崎書店)など多数. (岩波書店HPより) 松本 猛 著 発売日:2025年02月 ISBN:9784000223195 判型:A5判 製本:並製 ページ数:238頁
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ブック・ウォーズ
¥5,940
内容紹介 〈アンディ・ウィアーは自分の幸運に目を疑った。ずっと作家になりたかったのだ。9歳のとき……以来ずっと〉(本書より)。 ベストセラー小説『火星の人』の作者ウィアーに幸運をもたらしたのは、デジタル革命だ。彼は、ウェブサイトに作品をアップロードしたり、Kindle版を自ら出版したりしたことで多くの読者を得た。グーテンベルク以来、出版社という門番に認められない限り、原稿が本として広く読まれるチャンスはほとんどなかったが、今や、作品を読んでもらうために、出版社や実店舗書店を通す必要は必ずしもなくなっている。 社会学者にして、独立系出版社Polityの経営にも携わる著者は、デジタル革命が書籍サプライチェーンを破壊して創りかえた歴史を、膨大な統計資料、約180件の出版・テック業界関係者インタビューから論じる。 本の全ジャンルで印刷書籍が電子書籍に追い出されることはなかった。従来型書籍産業は、GoogleやAmazonといった巨人たちと「ブック・ウォーズ」を闘う羽目になった一方で、マーケティング新技術やクラウドファンディング型・サブスクリプション型出版モデルを手にしてもいる。オーディオブックという新形式も生まれた。さらに、小説をアップロードできるソーシャルメディアで、作者と読者が直接交歓して新たな作品が創られるようにもなっている。 本の未来を憂う、すべての書籍産業関係者、読者のための新たなる基本書。 目次 まえがき 序論 第1章 電子書籍のためらいがちな出足 電子書籍の起源と出現/電子書籍の売上パターンを細分化──水面下の状況を調べる/なぜばらつきがあるのか?/形態フォームと形式フォーマット/アメリカ以外の状況 第2章 本の再発明 デジタルショートの栄枯盛衰/大胆な試み/アプリケーションとしての電子書籍/本をアプリケーションとして再発明する/偽りの夜明け 第3章 既刊本をめぐる戦い 先制の一撃/名作をよみがえらせる/既刊本だけの電子書籍出版の限界 第4章 グーグルの乱 検索エンジン戦争/つきそうでつかない決着/スニペットの大きさ/グーグルブックスはどこへ向かうのか? 第5章 上り調子のアマゾン アマゾンの台頭/司法省が参戦/アシェットとの対立/市場のパワー/心休まらない休戦 第6章 可視性への闘い 実店舗世界の可視性/メディアを介した可視性の変貌/アルゴリズムの勝利/読者へリーチする/出版界のスイス/ディスカウントによる可視性/デジタル時代の可視性 第7章 自費出版の大爆発 バニティプレスから独立系出版へ/電子書籍時代の自費出版業/あなただけの美しい本/自費出版というフィールドに参入したアマゾン/出版サービスという連続体スペクトラム/隠れた大陸/独立系の電子書籍の出版数を推定する/パラレルな世界と複数の経路 第8章 本のクラウドファンディング クラウドファンディングの隆盛/直販型出版としてのクラウドファンディング/読者によるキュレーション/メインストリームの引力 第9章 ブックフリックス スクリブドの賭け/オイスターの栄枯盛衰/キンドルアンリミテッドがシーンに登場/本のエコシステムにおけるサブスクリプション 第10章 新たな声の文化オラリティ オーディオブックの発展/オーディブルの誕生/オーディオブックがルーティンに/オーディオブックのサプライチェーン/オーディオブックの制作/ページ上の演技/オーディオ・ビジュアル・コンテンツに埋もれる本 第11章 ソーシャルメディアでのストーリーテリング 物語のためのユーチューブを構築/無料で物語を共有する/物語からスタジオへ/物語から本へ 第12章 オールドメディアとニューメディア クリエイティブ業界のデジタルディスラプション/データパワー/コンテンツプロセスの育成、文化の植民地化/デジタル時代の出版/読者のことを本気で考える/デジタル時代の本 結論──流動する世界 付録1 米大手商業出版社の売上データ 付録2 調査手法についてのメモ 原注 索引 著訳者略歴 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 ジョン・B・トンプソン John B. Thompson 社会学者。ケンブリッジ大学名誉教授。アンソニー・ギデンズのもとで学び、邦訳のある『批判的解釈学──リクールとハーバマスの思想』(山本啓・小川英司訳、法政大学出版局、1992)や、Ideology and Modern Culture: Critical Social Theory in the Era of Mass Communication(1990)、Media and Modernity: A Social Theory of the Media(1995)、Political Scandal: Power and Visibility in the Media Age(2000)などの著作がある。Political Scandalではアマルフィ賞を受賞。Books in the Digital Age: The Transformation of Academic and Higher Education Publishing in Britain and the United States(2005)、Merchants of Culture: The Publishing Business in the Twenty-First Century(2010、2012)など、商業出版・学術出版のそれぞれを対象とした研究でも知られ、本書はその集大成。ギデンズと共に出版社Polityの経営に携わる。 久保美代子 くぼ・みよこ 翻訳家。大阪外国語大学卒業。おもな訳書に、ヤンシー・ストリックラー『2050年を生きる僕らのマニフェスト──「お金」からの解放』(早川書房、2023)、アリ・ラッタンシ『14歳から考えたい レイシズム』(すばる舎、2021)、カーラ・ヴァレンタイン『殺人は容易ではない──アガサ・クリスティーの法科学』(化学同人、2023)などがある。 (みすず書房HPより) 著者 ジョン・B・トンプソン 訳者 久保美代子 発売日:2025年01月 ISBN:9784622097495 判型:四六判 製本:上製 ページ数:704頁
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文章に生きる
¥3,740
この本の内容 ●エスノグラフィーと、クリエイティブ・ノンフィクションが出会う交差点 文章を書くことを通して、生きるという営みに対する共感が育ち、正確な言葉の選択によって認識が鍛えられていく。ロシアの作家チェーホフに学びながら、心を引き込む物語に整え、書き物としてのエスノグラフィーを作る技を身につける、実践的マニュアル。 目次 本書にようこそ―― 文章に生きる 1 ストーリーとセオリー 在庫確認 第一印象 シーン、要約、出来事 状況、物語、理論 エスノグラフィーの詩神としてのチェーホフ 2 場所 あなたが書いている場所 多義的な場所へ向かう道 場所の肌触り 他者の知覚 変貌した風景 ワイドアングルとクローズアップ 苦痛に満ちた場所 テクストたちが出会う場所 3 人 類型と個人 身体を持つ人 「もの」が語る人生 内的な伝記 人間ではない者たち 時を超える想像 4 声 声の響き キーワード、キーコンセプト 会話とパフォーマンスを書き起こす 引用と置き換え 間、ガードが堅い言葉、ベールに包まれた言葉 自分の声を育てる 5 自分 語ること 説明すること 呼び起こすこと 変容すること 枠組みを与えること つながること あとがき―― 生きるために書く 言葉とともに働くこと 執筆の過程 お世話になったみなさんへ 注 訳者あとがき 解説、ではなくて 著者について 読書案内と参考文献 索引 (新曜社HPより) キリン ナラヤン 著 波佐間 逸博 訳 梅屋 潔 解説 発売日:2025年01月 ISBN:9784788518650 判型:四六判 製本:並製 ページ数:288頁
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句集 ちきまり
¥1,100
俳句歴30年の前田紀代子さんの句に、 娘で写真家のこうのさちこさんによる 和歌山県内の風景作品を添えた句集。 B6サイズ、オールカラー102ページ。税込価格¥1100
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和歌山のトリセツ 地図で読み解く初耳秘話
¥1,980
シリーズ共通の構成を用いて、「絶景グラビア」+「地図で読み解く和歌山の大地」「和歌山を駆ける充実の交通網」「和歌山の歴史を深読み!」「和歌山で育まれた産業や文化」の4章立てとなる本書は、40近くの小テーマから、和歌山県の素顔に迫ります。地元の方々が親しみやすいご当地ネタはもちろん、全国的に有名な和歌山の<あれこれ>も収録している、読み応え充分の一冊です。 (昭文社HPより) 昭文社 旅行ガイドブック 編集部 編集 発売日:2021年12月17日 ISBN:9784398148452 判型:B5変型判 ページ数:112
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読書アンケート 2024
¥880
152名の方々に、新刊・既刊を問わず、2024年にお読みになった本のなかから、印象深かったものを挙げていただきました。 (みすず書房HPより) みすず書房 発売日:2025年02月 ISBN:9784622097594 判型:A5判 製本:並製 ページ数:192頁
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痛み、人間のすべてにつながる
¥3,520
内容紹介 「痛み」の本質の理解はここ十数年で大きく変わった。17世紀のデカルト以来、「痛みの経路」で多くを説明しようとする古いパラダイムが浸透していたが、最近は脳神経科学と認知心理学を組み合わせた巧みな実験の数々によって知見が深まり、痛みに対処するためのさまざまな実践的アプローチが視野に入ってきた。 痛みは脳でつくられるが、その存在は脳の中だけに閉じてはいない。脳・身体・痛みの関係の本質が新たな常識になれば、より多くの苦痛を軽減することにつながる。本書が啓蒙するのは神経科学以上にそうした本質の認識であり、読み終わるとたしかに、「痛み」と自分の関係が変わっている。 本書では痛みのきわめて多様な側面が取り上げられる。持続性の痛みに対処するために必要なのは、全体論的アプローチだからだ。痛がる脳の最新科学、情動や共感の役割、痛みの社会性、「無痛」の研究、鎮痛薬以外の対処法の展開(認知行動療法から編み物セラピーまで!)……すべての章が、痛みについての新しい理解の扉を開いてくれる。 痛みはあなたを保護する仕組みであり、当事者が痛みに対して主導権を握ることで、痛がる脳はダイナミックに変えられる。読者に手渡されるのは、この知識の力だ。 目次 本書を読んでいただく前に プロローグ 1 身体の防衛省 ──そもそも痛みとは何か 2 無痛の五人組 ──痛みを感じないとはどういうことか 3 こっちを向いてよ ──注意をそらすことと想像の力 4 期待の効果 ──プラセボ、知覚、そして予測 5 痛みの意味 ──情動と心理の力 6 痛みなければ益もなし ──苦痛と快楽、そして目的 7 誰かの「痛い」を知覚する ──痛みが伝染する理由 8 心をひとつに ──社会的な痛み 9 信じることで救われる ──信念と枠組み[フレーム] 10 静かなるパンデミック ──持続痛クライシス 11 暴走する脳 ──痛みはなぜ残るか 12 痛みの革命[ペインレボリューション] ──持続痛をめぐる新たな希望 謝辞 推薦の辞──本質の理解と、包括的な疼痛医療のために(愛知医科大学 牛田享宏) 用語集 参考文献 索引 著訳者略歴 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 モンティ・ライマン Monty Lyman 皮膚科医。オックスフォード大学医学部リサーチ・フェロー。オックスフォード大学、バーミンガム大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンに学ぶ。タンザニアの皮膚病調査についてのレポートで2017年にWilfred Thesiger Travel Writing Awardを受賞。デビュー作The Remarkable Life of the Skin: An Intimate Journey Across Our Surface(Bantam Press, 2019)〔塩﨑香織訳『皮膚、人間のすべてを語る』みすず書房、2022〕は英国王立協会科学図書賞の最終候補作になるなど高い評価を得ている。第二作である本書の原書The Painful Truth: The New Science of Why We Hurt and How We Can Heal(Bantam Press, 2021)の元になったエッセイは英国王立医学協会により疼痛エッセイ賞に選ばれた。ほかの著書にThe Immune Mind: The New Science of Health(Penguin Random House, 2024)がある。オックスフォード在住。 塩﨑香織 しおざき・かおり 翻訳者。オランダ語からの翻訳・通訳を中心に活動。英日翻訳も手掛ける。訳書に、ピーター・ゴドフリー=スミス『メタゾアの心身問題』(みすず書房、2023)、モンティ・ライマン『皮膚、人間のすべてを語る』(みすず書房、2022)、スクッテン/オーベレンドルフ『ふしぎの森のふしぎ』(川上紳一監修、化学同人、2022)、『アウシュヴィッツで君を想う』(早川書房、2021)、アンジェリーク・ファン・オムベルヘンほか『世界一ゆかいな脳科学講義』(河出書房新社、2020)、ほか。 (みすず書房HPより) 著者 モンティ・ライマン 訳者 塩﨑香織 発売日:2024年11月 ISBN:9784622097389 判型:四六変型 ページ数:336頁
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中動態の世界
¥990
内容紹介 『暇と退屈の倫理学』國分功一郎、文庫最新刊! 本当の自由を求める新たな時代の哲学書。 誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたのでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した“中動態”に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。 目次 プロローグ――ある対話 第1章 能動と受動をめぐる諸問題 1「私が何ごとかをなす」とはどういうことか 2「私が歩く」と「私のもとで歩行が実現されている」は何が違うのか 3 意志と責任は突然現れる 4 太陽がどうしても近くにあるように感じられる――スピノザ 5 文法の世界へ 第2章 中動態という古名 1「中動」という名称の問題 2 アリストテレス『カテゴリー論』における中動態 3 ストア派文法理論における中動態 4 文法の起源としてのトラクス『文法の技法』 5 エネルゲイアとパトスをめぐる翻訳の問題 6 パトスは「私は打たれる」だけではない 7 メソテースをめぐる翻訳の問題――四つの例 8 奇妙な起源 第3章 中動態の意味論 1 中動態に注目する諸研究――第三項という神秘化 2 中動態の一般的定義――なぜ奇妙な説明になるのか? 3 中動態を定義するために超越論的であること 4 バンヴェニストによる中動態の定義 5 中動態の一般的な定義との関係 6 受動態、能動態との関係 7「中動態」という古名を使い続けること 第4章 言語と思考 1 ギリシア世界に意志の概念はなかった 2 ある論争から 3『カテゴリー論』読解への貢献――デリダの批判(a)に対して 4 思考の可能性の条件としての言語――デリダの批判(b)に対して 5 哲学と言語――デリダの批判(c)に対して 第5章 意志と選択 1 アレントの意志論 2 アリストテレスの「プロアイレシス」 3 プロアイレシスは意志ではない 4 意志と選択の違いとは何か? 5 意志をめぐるアレントの不可解な選択 6 カツアゲの問題 7「する」と「させる」の境界 8 権力関係における「能動性」 9 アレントと一致の問題 10 非自発的同意の概念 11 アレントにおける政治、意志、自発性 第6章 言語の歴史 1 動詞は遅れて生じた 2 動詞の起源としての非人称構文 3 中動態の抵抗と新表現の開発 4 出来事の描写から行為の帰属へ 5 日本語と中動態 6 自動詞と受動態 7「自然の勢い」としての中動態 8 中動態をめぐる憶測 9 抑圧されたものの回帰 第7章 中動態、放下、出来事――ハイデッガー、ドゥルーズ 1 ハイデッガーと意志 2 ハイデッガーの意志批判 3「放下 Gelassenheit」 4 ドゥルーズ『意味の論理学』――その古典的問題設定 5 出来事の言語、動詞的哲学 6 動詞は名詞に先行するか? 第8章 中動態と自由の哲学――スピノザ 1 スピノザの書いた文法書『ヘブライ語文法綱要』 2 動詞の七つめの形態――文法論 3 内在原因、表現、中動態――存在論(1) 4 変状の二つの地位――存在論(2) 5 変状の中動態的プロセス――倫理学(1) 6 スピノザにおける能動と受動――倫理学(2) 7 能動と受動の度合い――倫理学(3) 8 自由について 第9章 ビリーたちの物語 1 メルヴィルの遺作 2 キリスト、アダム 3 ねたみの謎 4 歴史 5 彼らはいったい誰なのか? 6 中動態の世界に生きる 注 あとがき 文庫版補遺 なぜ免責が引責を可能にするのか――責任と帰責性 著者プロフィール 國分功一郎 コクブン・コウイチロウ 1974(昭和49)年生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2025(令和7)年3月現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学。2017(平成29)年、『中動態の世界』で小林秀雄賞を受賞。著書に『暇と退屈の倫理学』、『ドゥルーズの哲学原理』、『近代政治哲学』、『スピノザ──読む人の肖像』、『目的への抵抗』、『手段からの解放』、『〈責任〉の生成──中動態と当事者研究』(熊谷晋一郎と共著)ほか。 (新潮社HPより) 國分功一郎/著 発売日:2025年03月 ISBN:9784101035420 ページ数:528頁
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ナゾの終着駅
¥1,045
内容紹介 終点の先に見えた「この国のかたち」 「名前はよく聞くけど降りたことはない」そんな通勤路線の終着駅には何がある? 文春オンラインの誕生から続く人気鉄道・紀行連載で、250駅以上訪ねてきた著者の「いま絶対に読みたい30駅」。どの駅も小1時間ほど歩いていれば、それぞれの角度で「埋もれていた日本」が見えてくる——。 いつも乗っているその電車、終点まで行ったことはありますか? 定期代+数百円ではじまる、日常の半歩先の小旅行。いつもの駅を通り過ぎたら出発です。 ◆◆◆ 【登場駅例】 自衛隊が出動して焼き払った「新木場」 初代天皇の母は〝日本初のサーファー〟?「上総一ノ宮」 万博を支えた「千里中央」に佇む廃墟 「雲雀丘花屋敷」の知られざる駅統合〝運命のジャンケン決戦〟 のぞみに通過される駅「三河安城」は〝日本のデンマーク〟? きっぷ1枚でヨーロッパまでつながった100年前の「敦賀」 鉄道のない最大の町「鹿屋」に鉄道があった頃 戦火に揺れた小さな列車「那覇」のケービン…… 目次 はじめに 第1章 首都圏の「ナゾの終着駅」 ――大月 深夜、終点まで行ってしまったら…… ――橋本 リニアの来る駅には何がある? ――東葉勝田台 駅名に〝台〟がつく理由は団地だから? ――新木場 夢の島には何がある? ――拝島 アメリカ軍の背後、徳川家のカゲ ――上総一ノ宮 房総の果ての〝波乗〟の聖地 ――籠原 日本のいちばんあつい町 ――土浦 〝つくばの時代〟の前には何がある? 第2章 関西圏の「ナゾの終着駅」 ――千里中央 50年後のニュータウン ――中津 〝厄介な〟終着駅&激狭ホーム ――雲雀丘花屋敷 駅統合〝運命のジャンケン決戦〟 ――桜島 USJの〝もう一駅先〟に何がある? ――日根野 5カ国語の看板が待ち受ける関西人〝恐怖の駅〟 ――野洲 琵琶湖のほとりで始まる〝ナゾの実験〟 ――亀山 〝世界の亀山モデル〟、覚えていますか? コラム 東海道新幹線のぞみに「定刻通りに通過される駅」 ――三河安城駅 愛知の片隅にあった〝日本のデンマーク〟 ――岐阜羽島 新幹線〝しか〟停まらない駅 第3章 あったかいところの「ナゾの終着駅」 ――糸崎 「セブンイレブン、いいなあ…」 ――高知 日本の夜明けはナゼ見えた? ――姪浜 コンパクトタウンの〝高円寺や阿佐ヶ谷みたいな町〟 第4章 さむいところの「ナゾの終着駅」 ――稚内 〝最果てのターミナル〟には何がある? ――青森 〝新〟のつかない「ナゾの県庁所在地の駅」 ――盛 被災終着駅の〝ホーム〟に停車するもの ――敦賀 きっぷ1枚でヨーロッパまで行けた時代 コラム 「かつての終着駅があった町」には何がある? ――福良 淡路島を飲み込んだ〝クルマの時代〟 ――鹿屋 鉄道で行くことができない最大の町の〝線路ありし日〟 ――那覇 〝鉄道のない県〟前夜に何がある? おわりに (文藝春秋HPより) 鼠入昌史 著 発売日:2025年03月 ISBN:9784166614882 判型:新書 ページ数:256頁
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モモ
¥880
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:岩波書店
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企業博物館とは何か
¥2,640
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:青弓社
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ミュージアムの教科書
¥2,640
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:青弓社
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台湾書店百年の物語
¥2,420
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:H.A.B
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おしごとそうだんセンター
¥1,760
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:集英社
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それでも食べて生きてゆく 東京の台所
¥1,870
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:毎日新聞出版
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本を読めなくなった人のための読書論
¥1,320
メンテナンス中です。お手数ですが出版社webサイト等をご覧ください。 出版社:亜紀書房