-
田園の憂鬱
¥660
佐藤春夫(1892-1964)が青春の危機、倦怠、歓喜を描いた浪漫文学の代表作。改版(解説=河野龍也) 【この本の内容】 生きる意味を見出せない青年は、田園の隠者となり、ひたすら自然の喚起する生命力を凝視する。倦怠と情熱、青春の危機、歓喜を官能的なまでに描いた浪漫文学の金字塔『田園の憂鬱』。佐藤春夫(1892-1964)が一躍脚光を浴びたデビュー作にして、文豪の代表作。大正文学の到来を告げた近代文学屈指の名作(解説=河野龍也) 【目次】 田園の憂鬱 改作田園の憂鬱の後に 追憶の「田園」 岩波文庫版あとがき〔旧版〕 病める薔薇 序……谷崎潤一郎 注 解……河野龍也 解 説……河野龍也 (岩波書店HPより) 佐藤 春夫 作 発売日:2022年09月 ISBN:9784003107195 判型:文庫版 製本:並製 ページ数:214頁
-
断腸亭日乗(一) 大正六ー十四年
¥1,265
四十一年間に渉る荷風の畢生の日記文学。近代文学の至宝。注解を付した。第一巻は大正六年から同十四年まで。(全九冊) 【この本の内容】 大正六年から昭和三十四年、逝去の前日まで四十一年間、書き継がれた荷風の日記。明治・大正・昭和三代にわたる文豪の畢生の代表作にして近代文学の至宝。詩趣溢れる、鋭利な批評を込めた日本語で綴られる。全文を収載、注解、解説、索引を付した初の文庫版。第一巻は、大正六年から同十四年までを収録。(全九冊) 【目次】 大正六(一九一七)年 大正七(一九一八)年 大正八(一九一九)年 大正九(一九二〇)年 大正十(一九二一)年 大正十一(一九二二)年 大正十二(一九二三)年 大正十三(一九二四)年 大正十四(一九二五)年 注解(多田蔵人) 総解説 『断腸亭日乗』について(中島国彦) 第一巻 解説 大正時代の「奥座敷」(多田蔵人) 本文について 【著者略歴】 永井 荷風(ながい かふう) 1879—1959年。日本の作家。『新版 荷風全集』(第2刷)全30巻+別巻。 中島 国彦(なかじま くにひこ) 1946年生。日本近代文学専攻。早稲田大学名誉教授。新版『荷風全集』編集委員。 多田 蔵人(ただ くらひと) 1983年生。日本近代文学専攻。国文学研究資料館准教授。著書に『永井荷風』(2017)。 (岩波書店HPより) 永井 荷風 著 , 中島 国彦 校注 , 多田 蔵人 校注 発売日:2024年07月12日 ISBN:9784003600481 判型:文庫 ページ数:462
-
断腸亭日乗(二) 大正十五ー昭和三年
¥1,188
永井荷風(一八七九―一九五九)の四十一年間の日記全文。(二)は、大正十五年から昭和三年まで。(注解・解説=中島国彦) 【この本の内容】 永井荷風(一八七九―一九五九)は、三十八歳から死の前日まで四十一年間、日記『断腸亭日乗』を書き続けた。簡潔な文章の奥から、時代が浮かび上がる。全文収録。(ニ)は、大正十五年から昭和三年まで。初めて詳細な注解を付した(「注解」「解説」=中島国彦)(全九冊) 【目次】 大正十五・昭和元(一九二六)年 昭和二(一九二七)年 昭和三(一九二八)年 注解(中島国彦) 第二巻 解説 齢五十のあとさき(中島国彦) 本文について 【著者略歴】 永井 荷風(ながい かふう) 1879—1959年。日本の作家。『新版 荷風全集』(第2刷)全30巻+別巻。 中島 国彦(なかじま くにひこ) 1946年生。日本近代文学専攻。早稲田大学名誉教授。新版『荷風全集』編集委員。 多田 蔵人(ただ くらひと) 1983年生。日本近代文学専攻。国文学研究資料館准教授。著書に『永井荷風』(2017)。 (岩波書店HPより) 永井 荷風 著 , 中島 国彦 校注 , 多田 蔵人 校注 発売日:2024年10月11日 ISBN:9784003600498 判型:文庫 ページ数:412
-
腕くらべ
¥770
【この本の内容】 誠と意地に生きる新橋の芸妓駒代は,一切の義理人情を弁えない男女の腕くらべに敗れ去る.この女性に共感を寄せる講釈師呉山や文人南山.長年の遊蕩生活に社会の勝利者への嫌悪を織りこみ,失われゆく古きものへの愛惜をこめて書かれた荷風中期の代表作.佐藤春夫は浮世絵風の様式描写があると絶賛した. (解説 坂上博一) 2024年夏 岩波文庫一括重版(7月26日発売)対象銘柄 (岩波書店HPより) 永井 荷風 作 発売日:1987年02月01日 ISBN:9784003104125 判型:文庫 ページ数:246
-
社会学への招待
¥1,320
社会学とは、「当たり前」とされてきた物事をあえて疑い、その背後に隠された謎を探求しようとする営みである。長年親しまれてきた大定番の入門書。 内容紹介 社会学は、社会を研究対象とする学問だ。だが、そこで言われる「社会」とは、私たちの「日常」とイコールではない。それどころか、ときに日常は、より本質的な社会問題や社会構造を隠蔽し、見えにくくしてしまう。逆に言えば、社会の根本問題は一見「当たり前」に思える物事にこそひそんでいるのであり、それをあえて疑い、執拗に探究することが重要となる。社会学とは、そうした探究を通じて社会の成り立ちを明らかにし、その構成単位である人間主体のありようをも解明しようとする試みにほかならない―。世界中で長年使われてきた、アメリカ社会学 目次 第1章 個人的娯楽としての社会学 第2章 意識の一形態としての社会学 第3章 補論―態度変更と生活史 第4章 社会の中の人間 第5章 人間の中の社会 第6章 ドラマとしての社会 第7章 社会学的マキアヴェリズムと倫理 第8章 ヒューマニスティックな学問としての社会学 著作者プロフィール ピーター・L・バーガー ( ばーがー,ぴーたー・L ) 1929-2017年。オーストリアのウィーンに生まれる。46年、アメリカに移住し、後に帰化。New School for Social Research で博士号を取得。ボストン大学で長年教鞭をとる。ルックマンとならび、シュッツの現象学的社会学を継承・発展させた第一人者とされる。また、神学者としても知られ、宗教社会学の展開にも大きく寄与した。著書:『社会学への招待』、『癒しとしての笑い』、『現実の社会的構成』(ルックマンとの共著)他。 水野節夫 ( みずの・せつお ) 1948年生まれ。法政大学社会学部教授。主な著書に、『事例分析への挑戦』がある。 村山研一 ( むらやま・けんいち) 1948-2013年。信州大学人文学部教授などを歴任。主な著書に、『地域産業の危機と再生』(共著)がある。 (筑摩書房HPより) ピーター・L・バーガー 著 水野節夫 訳 村山研一 訳 発売日:2017年07月 ISBN:9784480098030 判型:文庫判 製本:並製 ページ数:336頁
-
非色
¥990
待望の名著復刊! 戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作! (河出書房新社HPより) 有吉 佐和子 著 発売日:2020年11月06日 ISBN:9784309417813
-
すべてきみに宛てた手紙
¥792
人生は、「やめたこと」「やめざるをえなかったこと」「わすれてしまったこと」で出来ている。そうして結局、己のなかにのこったものは?今の自分にのこったものから、あらゆることがはじまるのならば―。この本のページを開いた読者=「きみ」へと詩人はまっすぐ語りだす。贈られるのは39通の「手紙」たち。体温を帯びた言葉のすべてに胸が震える、珠玉のエッセイ集。 (筑摩書房HPより) 長田 弘 著 発売日:2022年04月07日 ISBN:9784480438126 判型:文庫判 ページ数:160
-
世界鉄道文化史
¥1,353
鉄道とは、人類のドラマである! その胸躍る軌跡のすべて 鉄道誕生から約二〇〇年――そこには、爛熟する豪華列車もあれば、等級制が生み出す人間模様もある。廃線問題が起こる一方で、座席や照明は進化し、激化するスピード競争はついにリニア開発までいきついた。他に類を見ない独特な文化を生み運んできた鉄道の全軌跡を、第一人者が新聞や文学、写真や絵画を渉猟して描き切る、壮大にして無二の世界史! □初めて鉄道を知った日本人 □毎日記録更新! 万国スピード競争 □コンパートメントは犯罪の温床 □「旅の読書」誕生の秘密 □見知らぬ二等客男女の途中下車 □女性客も高級官僚も、トイレは我慢できない! □日本にもあった、幻の「一帯一路」計画 □松本清張に新幹線小説がない理由 □プレゼンスを増す中国リニア開発 □最速から最適へ 中速列車で行こう! □収益と公益のあいだで揺れる廃線問題 (講談社HPより) 小島 英俊 著 発売日:2022年05月12日 ISBN:9784065277089 判型:A6 ページ数:336
-
ロシア文学の食卓
¥1,045
前菜、スープ、メイン料理からデザートや飲み物まで。ロシア式フルコースにしたがって、ロシア文学の名作に描かれた伝統的な料理を味わいつくす美味しい読書案内。重厚長大な宗教論義やイデオロギーの建前をくぐりぬけ、「食」という観点からロシア文学のもつ魅力に迫り、めくるめく快楽主義的な味わいをたぐり寄せる。カラー料理写真満載。 (筑摩書房HPより) 沼野 恭子 著 発売日:2022年05月10日 ISBN:9784480437327 判型:文庫判 ページ数:304
-
ロシア語だけの青春
¥902
SOLD OUT
-
旅の絵日記
¥902
レミさん和田さんが息子二人と旅に出た。フランス・スペイン・モナコ・イタリアを巡った一九八九年の夏休み。たくさんの絵と愉快な文章に心はずむ旅の記録 (中央公論新社HPより) 和田誠/平野レミ 著 発売日:2021年12月22日 ISBN:ISBN9784122071599 判型:文庫判 ページ数:224
-
チャペック旅行記コレクション4 北欧の旅
¥858
故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャベックは多くの旅行記を遺している。その優しくユーモラスな筆致は、深い悲しみと叡智を底に秘め、世界中に今もなおファンが多い。本書は1936年、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーを巡った記録。船と鉄道と車で、原始の面影を残す森やフィヨルドをたどり、壮大な自然と素朴な人間の暮しを感動いっぱいに描く。イラスト多数。 (筑摩書房HPより) カレル・チャペック 著 飯島 周 編訳 発売日:2009年01月07日 ISBN:9784480424983 判型:文庫判 ページ数:304
-
ハングルへの旅
¥704
50代から学び始めたハングルは、魅力あふれる言葉だった……隣国語のおもしろさを詩人の繊細さで紹介する。 (朝日新聞出版HPより) 茨木 のり子 著 発売日:1990年03月15日 ISBN:9784022605443 判型:文庫判
-
ひとはなぜ戦争をするのか
¥660
1932年、国際連盟がアインシュタインに依頼した。「今の文明においてもっとも大事だと思われる事柄を、いちばん意見を交換したい相手と書簡を交わしてください。」選んだ相手はフロイト、テーマは「戦争」だった――。宇宙と心、二つの闇に理を見出した二人が、戦争と平和、そして人間の本性について真摯に語り合う。 養老孟司氏・斎藤環氏による書きおろし解説も収録。 【原本: 『ヒトはなぜ戦争をするのか』(花風社、2000年)】 (講談社HPより) アインシュタイン,アルバート 著 フロイト,ジグムント 著 浅見 昇吾 訳 養老 孟司 解説 斎藤 環 解説 発売日:2016年06月11日 ISBN:9784062923682 判型:A6 ページ数:120
-
20ヵ国語ペラペラ ─私の外国語学習法
¥880
SOLD OUT
終戦間もない北海道網走での少年時代。著者は、雑音まじりのラジオから聞こえる異国の言葉に胸をときめかせ、語学に邁進した。そして独学で英語を磨き日米交換留学生になり、教材が入手困難な中あらゆる方法を駆使して30歳で「20カ国語」をマスターした。語学上達のノウハウを惜しみなく開陳した名著であり、外国語の習得に熱中した一人の青年の青春記。 (筑摩書房HPより) 種田 輝豊 著 発売日:2022年05月10日 ISBN:9784480438188 判型:文庫判 ページ数:272
-
あしたから出版社
¥968
青春の悩める日々、創業への道のり、編集・装丁・営業の裏話、忘れがたい人たち……「ひとり出版社」を営む著者による心打つエッセイ。解説 頭木弘樹 (筑摩書房HPより) 島田 潤一郎 著 発売日:2022年06月09日 ISBN:9784480438225 判型:文庫判 ページ数:336