-
読書アンケート 2023 識者が選んだ、この一年の本
¥880
139名の方々に、新刊・既刊を問わず、2023年にお読みになった本のなかから、印象深かったものを挙げていただきました。 月刊雑誌『みすず』新年の号に恒例の特集として掲載してまいりました「読書アンケート」は、『みすず』休刊にともない、本年から書籍として刊行いたします みすず書房 編 発売日:2024年02月 ISBN:9784622096894 判型:A5判 ページ数:176
-
定本 古本泣き笑い日記
¥2,970
青弓社版「古本泣き笑い日記」刊行から10年を経て、記事、書影とも大幅に増補した決定版。古本者必読の一冊! [目次](初出一覧) 1 青空古本まつり、臨川書店で割り込む――「sumus」2号(2000年1月20日) 2 土門拳→吉田一穂→蟹江敬三――「sumus」4号(2000年9月20日) 3 上林暁まとめ買い、古本道の腕あげる――「sumus」5号(2001年1月30日) 4 ブックオフで三十二冊、その勢いで岡山・万歩書店へ――「sumus」6号(2001年5月31日) 5 和田誠の詩を発見――「sumus」8号(2002年1月30日) 6 オークションで『風の系譜』、『南窗集』入手――「sumus」9号(2002年5月31日) 7 古本の買いすぎで……――「sumus」10号(2002年9月30日) 8 泣き笑い日記、東京進出か!――書下ろし *以上8篇は『古本泣き笑い日記』(青弓舎、2002年9月22日)に収録 9 『古本泣き笑い日記』の完成、小野松二『十年』入手――「sumus」11号(2003年1月31日) 10 四天王寺べんてんさんで中公文庫を探す――「sumus」別冊まるごと一冊中公文庫(2003年6月10日) 11 『関西赤貧古本道』の発売、すぐに買い支える私――「sumus」12号(2004年5月20日) 12 やっと見つけた坂口安吾『爐邊夜話集』に落書きが……――「sumus」ウェブサイト「e-古本泣き笑い日記」(2004年秋) 13 「Lマガジン」にコラム「天声善語」を連載――「sumus」ウェブサイト「e-古本泣き笑い日記」(2004年冬) 14 「mixi」に日記を書いてみる――「mixi」日記(2006年11月25日―2007年2月28日) [著者] 山本善行(やまもと・よしゆき) 1956年、大阪生まれ。関西大学文学部卒業。古書店「古書善行堂」店主。書物雑誌「sumus」代表。著書に『古本泣き笑い日記』(青弓社、2002年)、『関西赤貧古本道』(新潮社、2004年)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社、2010年)、岡崎武志との共著に『新・文學入門』(工作舎、2008年)、撰者として、上林暁傑作小説集『星を撒いた街』(夏葉社、2011年)と上林暁傑作随筆集『故郷の本箱』(夏葉社、2012年)の出版に係る。 [用紙/刷色] ジャケット パミス 白 四六判Y目 120kg 4° 表紙 GAえんぶ 焦茶 四六判Y目 100kg 背文字エンボス加工 見返 GAえんぶ 焦茶 四六判Y 目130kg 別丁扉 パミス 白 四六判Y 目100kg DIC537/1° 本文 淡クリーム琥珀 四六判Y目46.5kg K/1° ヘドバン A49 スピン A22 (みずのわ出版HPより) 山本善行 著 発売日:2012年12月 ISBN:9784864260169 判型:四六変型判 製本:糸篝上製 ページ数:395頁 装幀:林哲夫
-
ブックオフから考える
¥1,980
紹介 1990年代以降の「ブックオフ論」を整理し、実際に多くの店舗を観察して、「なんとなく性」という切り口から、なぜ人はブックオフに引き寄せられるのか、現代社会でどのような役割を果たしているのかを縦横無尽に考え尽くす、これまでにない文化論。 解説 ブックオフから考える。 社会と都市と文化の「つながり」を。 日本全国に約800店舗を構えるブックオフは、多くの人にとって日常生活に溶け込んだ存在になっている。しかしこのような「当たり前」の存在になるまでは、ブックオフをめぐりさまざまな議論が繰り広げられてきた。あるときは出版業界の革命家として、またあるときは破壊者として、そしてまたあるときは新たなサブカル文化の創造者として……。 本書は、ブックオフが誕生した1990年代からのさまざまな「ブックオフ論」を整理し、実際に多くの店舗を観察して、「なんとなく性」という切り口から、なぜ人はブックオフに引き寄せられるのか、そして現代社会でどのような役割を果たしているのかを縦横無尽に考え尽くす。 ブックオフはどう語られてきたのか。またその語りに潜むノスタルジーとは。 チェーン店であるブックオフが都市にもたらしたある種の「豊かさ」とは。 ブックオフで「偶然」出合う本の面白さとは。 ブックオフから生まれた音楽、カルチャーとは。なぜアーティストはブックオフからの影響を語るのか。 ブックオフが生み出す公共性とは。「文化のインフラ」の内実とは何か。 チェーンストア論やテーマパーク論で注目を集める新進気鋭の著者が、出版史、都市論、建築論、社会学、政治学、路上観察学など多様な分野の知見を駆使して書き上げたいままでにないブックオフ文化論。 目次 プロローグ――ブックオフで神隠しに遭う 序 章 いまこそ、ブックオフを考えよう 第1章 「かたる」――ブックオフはどう語られてきたのか 第2章 「めぐる」――ブックオフから都市を眺めて 第3章 「あそぶ」――ブックオフは原っぱだ! 第4章 「つくる」――ブックオフ文化人たちのこと 終 章 「つながる」――ブックオフが生み出す「公共性」とは 参考文献・ウェブサイト 初出一覧 あとがき 著者プロフィル 谷頭 和希(タニガシラ カズキ) ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語っている。「東洋経済オンライン」「Web Across」などで連載を執筆、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。2022年に初の単著『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)を上梓。 上記内容は本書刊行時のものです。 (青弓社HPより) 谷頭 和希 著 発売日:2023年06月 ISBN:9784787235206 判型:四六判 製本:並製 ページ数:248頁
-
本屋の眼
¥1,320
巨大店・チェーン店が席巻する書店業界にあって、神戸元町で気を吐く海文堂書店。この「誇り高きインディペンデント」「絶滅寸前レッドデータ書店」 の丁稚こと平野義昌が、PR誌「海会」(カイエ)に連載してきた本音エッセイ「本屋の眼」が、「プレジデント」掲載の書評とあわせて単行本化。書き下ろし 「神戸・本屋漂流記」に、店頭掲示の「手書き書評」収録。おちゃらけ、下ネタ、嫁の自慢がてんこ盛り。解説=畠中理恵子(神田神保町書肆アクセス店長) [著者] 平野義昌(ひらの・よしまさ) 1953年7月神戸生まれ、ずーっと神戸育ち。76年私立大学文系お手軽レジャーコースを、それはそれはリッパな成績で卒業。同年㈱コーベブックス入社。5年後、女性の色香に惑い化粧品販売業に転職。しかし、マチガイを起こしたのか悟ったのか、1年9ヵ月でまた転ぶ。書店業界重鎮・村田耕平氏の㈱三宮ブックスに押しかけ入社。以来21年、書店業の「エエ時代と悪い時代」を体験。2003年4月同社業務縮小のため㈱海文堂書店に。家族は、一美人妻、一美貌娘、一イケメン男子。店舗から徒歩17分、自転車5分、ケンケンしたらいつ着くか不明の距離に在住。 海文堂書店ウエッブサイト http://www.kaibundo.co.jp/ [目次] 丁稚口上 Ⅰ 本屋の眼 マジメにHな本/神様のようなお客様/いきなりネタ切れ?/戴き物あれこれ/戦争しとる場合じゃない/本屋の春/自主規制/友だちネタ/同窓会に呼ばれない理由/それはないじゃろう/個性的書店、反動的書店/あはあは/ウソツキは政治家のはじまり/大江戸書店徘徊/祝! 書皮大賞受賞/おまえヘンタイか?/××の品格/ダマされたらアカン/長生きしまっせ/苦渋の選択、当然の推薦/ケナさない・ケチつけない・「ケッ」と言わない/私家版本屋大賞/中年心理学/世襲国家/中島らものお笑い/オマケでごまかす/ほんまに? Ⅱ 神戸・本屋漂流記 焼酎委員長/埴谷雄高と読めぬアホ/担当はエロ本 Ⅲ 丁稚音読 ザイカイは漫才界――菊池信輝『財界とは何か』平凡社 涙・洟・こぶしセット――犬飼六岐『筋違い半介』講談社 丁稚音読――野口武彦『江戸は燃えているか』文藝春秋 Ⅳ 週刊書評掲示板 本のびら(三宮ブックス)/「びら」雑談/ビジネス書ニュース・人文社会から(海文堂書店) 解説 畠中理恵子(神田神保町・書肆アクセス店長) (みずのわ出版HPより) 平野義昌 著 発売日:2006年12月 ISBN:9784944173419 判型:A5判 製本:ペーパーバック ページ数:95頁 装幀:林哲夫
-
杉浦康平と写植の時代 光学技術と日本語のデザイン
¥4,400
宇宙としてのブックデザイン 戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、杉浦康平。 彼は写植という新たな技術といかに向きあい、 日本語のデザインといかに格闘したのか。 杉浦康平が日本語のレイアウトやブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。 目次 序 章――ある解体 第1章――杉浦デザインの誕生と写植の革命(1956-1964) 第2章――杉浦タイポグラフィの躍進とカタカナ化する世界(1964-1978) 第3章――写植の起源 石井茂吉と森澤信夫Ⅰ(1923-1933) 第4章――写植の起源 石井茂吉と森澤信夫Ⅱ(1933-1945) 第5章――写植と杉浦デザインの深化 石井裕子と中垣信夫(1946-1972) 第6章――ブックデザイナーという発明 杉浦康平と和田誠(1956-1969) 第7章――新書体の時代 中村征宏と写研(1969-2001) 第8章――宇宙としてのブックデザイン 杉浦康平と戸田ツトム(1979-1987) 第9章――「組版」の文化圏 電算写植とCTS(1960-1987) 第10章――写植の終焉と書物の最後の光芒(1987-2001) 終 章――星の本 註・参考文献 あとがき 索引 著者略歴 阿部卓也(あべ たくや) 愛知淑徳大学創造表現学部メディアプロデュース専攻准教授、デザイナー。 1978年生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、東京大学大学院情報学環博士課程単位取得満期退学。 専門は、デザイン論、メディア論、記号論。 フランス・ポンピドゥーセンター・リサーチ&イノベーション研究所招聘研究員、東京大学大学院情報学環特任講師を経て、2017年より現職。 主な著作に、『知のデジタル・シフト――誰が知を支配するのか』(共著、弘文堂、2006年)、『デジタル・スタディーズ2 メディア表象』(共著、東京大学出版会、2015年)、『日本記号学会叢書 セミオトポス11 ハイブリッド・リーディング』(共著・企画・編集・構成・装丁、新曜社、2016年)、『いろいろあるコミュニケーションの社会学』(共著、挿画装丁も兼担、北樹出版、2018年)、『デジタル時代のアーカイブ系譜学』(共著、みすず書房、2022年)等がある。 論文「漢字デザインの形態論」で第4回竹尾賞優秀賞受賞。第15回立命館白川静記念東洋文字文化賞教育普及賞受賞。 (慶應義塾大学出版会HPより) 阿部卓也 発売日:2023年03月 ISBN:9784766428803 判型:A5判 製本:上製 ページ数:488
-
帝国図書館―近代日本の「知」の物語
¥1,012
近代国家への道を歩み出した明治日本。国家の「知」を支えるべく政府によって帝国図書館が設立された。しかし、その道のりは多難であった。「東洋一」を目指すも、慢性的な予算不足で書庫も閲覧室も狭く、資料は溢れ、利用者は行列をなした。関東大震災では被災者の受け入れに奮闘。戦時には所蔵資料の疎開に苦しんだ。本書は、その前身の書籍館から一九四九年に国立国会図書館へ統合されるまでの八〇年の歴史を活写する。 (中央公論新社HPより) 長尾宗典 著 2023/4/20刊行 新書判・304ページ ISBN978-4-12-102749-8
-
あしたから出版社
¥968
青春の悩める日々、創業への道のり、編集・装丁・営業の裏話、忘れがたい人たち……「ひとり出版社」を営む著者による心打つエッセイ。解説 頭木弘樹 (筑摩書房HPより) 島田 潤一郎 著 発売日:2022年06月09日 ISBN:9784480438225 判型:文庫判 ページ数:336
-
ちゃぶ台9 特集:書店、再び共有地
¥1,980
現代に生きる「共有地」たりうる本屋さんを渾身取材!! Seesaw Books(北海道・札幌) ブックカフェ「フルハウス」(福島・南相馬) 栞日(長野・松本) Antenna Books & Cafe ココシバ(埼玉・川口) ポルベニールブックストア(神奈川・鎌倉) ブックハウスひびうた(三重・津) 毎日食堂/MAINICHI STORE(兵庫・南あわじ) ウィー東城店(広島・庄原) 汽水空港(鳥取・東伯) うなぎBOOKS 旧塚本邸(福岡・八女) ◎特集対談 平川克美×辻山良雄 「小商いをはじめたら、共有地ができてしまった———喫茶店店主と書店店主が語る」 *特集に寄せて 社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――平川克美『共有地をつくる』 この一文のあと平川さんは、「国家のものでもないし、『私』のものでもない」、「自分一人で生きてゆくのではなく、かといって誰かにもたれかかって生きているわけでもない場所」と共有地を定義づけます。たとえば、喫茶店、銭湯、居酒屋、縁側など。 これを読んだときすぐに、間違いなく書店もそうだ、と直感しました。なぜなら、私たち(ミシマ社)は書店さんと日々、直取引をおこなうなかで、書店という場が読者、のみならず地域の人たちにとってどんどん「共有地化」しているのを感じていたからです。 いえ、なにも急に起こった現象ではありません。むしろ逆で、かつてはほとんどすべての書店がそうだった。そして、一部はそうでなくなっていた。が、いま再び共有地となっている本屋さんが次々と現れている。同時にその姿はかつてと同じではない。つまり、強すぎる地縁や共同体意識などから解放されてある。 かつてあった、ということは今もできるという裏返し。 かつて、と違うかたちなのは、現代社会が希求するかたちへ変形したということ。 現代の共有地はこうしたふたつの希望を抱えて現出してきつつあるのではないでしょうか。 本特集では、現代に生きる共有地たりうる本屋さんを、普段よりお付き合いさせていただいているミシマ社の営業メンバーたちが取材しました。 ――本誌編集長 三島邦弘 (ミシマ社HPより) ミシマ社 編 発売日:2022年05月31日 ISBN:9784909394675 判型:四六判変形 ページ数:208
-
十歳までに読んだ本
¥1,760
子どもの頃、どんな本を読みましたか? 心を揺さぶられた物語、勇気をもらった言葉、憧れの主人公――小川糸、森見登美彦、宮下奈都、辻村深月、吉岡里帆をはじめ、作家、女優、映画監督ら70名が、「根っこ」となった大切な一冊について綴るエッセイ集。あの頃のドキドキやワクワクがよみがえり、大人になった心に響く一冊です。 (ポプラ社HPより) 西 加奈子 著 益田 ミリ 著 杏 著 発売日:2017年07月 ISBN:9784591155110 判型:四六判 ページ数:319
-
図書館の日本文化史
¥1,012
日本では古来さまざまな形で書籍が蓄積され、八世紀の芸亭以来、書籍の公共圏として図書館がつくられてきた。明治に導入された西洋式の図書館は、占領期にGHQの改革で日本の民主化のために万人に開かれた公共図書館のシステムへと再構築されようとしていた。その推進者キーニーの改革は挫折したが、誰もが知る権利を行使できる知の公共圏としての図書館が今こそ求められる。古代から現代まで日本文化を形成してきた図書館の歴史を繙き、これからの図書館のあり方を考える。 (筑摩書房HPより) 高山 正也 著 刊行日: 2022/09/06 ISBN:978-4-480-07508-6 新書判・304ページ