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社会学とは、「当たり前」とされてきた物事をあえて疑い、その背後に隠された謎を探求しようとする営みである。長年親しまれてきた大定番の入門書。
内容紹介
社会学は、社会を研究対象とする学問だ。だが、そこで言われる「社会」とは、私たちの「日常」とイコールではない。それどころか、ときに日常は、より本質的な社会問題や社会構造を隠蔽し、見えにくくしてしまう。逆に言えば、社会の根本問題は一見「当たり前」に思える物事にこそひそんでいるのであり、それをあえて疑い、執拗に探究することが重要となる。社会学とは、そうした探究を通じて社会の成り立ちを明らかにし、その構成単位である人間主体のありようをも解明しようとする試みにほかならない―。世界中で長年使われてきた、アメリカ社会学
目次
第1章 個人的娯楽としての社会学
第2章 意識の一形態としての社会学
第3章 補論―態度変更と生活史
第4章 社会の中の人間
第5章 人間の中の社会
第6章 ドラマとしての社会
第7章 社会学的マキアヴェリズムと倫理
第8章 ヒューマニスティックな学問としての社会学
著作者プロフィール
ピーター・L・バーガー
( ばーがー,ぴーたー・L )
1929-2017年。オーストリアのウィーンに生まれる。46年、アメリカに移住し、後に帰化。New School for Social Research で博士号を取得。ボストン大学で長年教鞭をとる。ルックマンとならび、シュッツの現象学的社会学を継承・発展させた第一人者とされる。また、神学者としても知られ、宗教社会学の展開にも大きく寄与した。著書:『社会学への招待』、『癒しとしての笑い』、『現実の社会的構成』(ルックマンとの共著)他。
水野節夫
( みずの・せつお )
1948年生まれ。法政大学社会学部教授。主な著書に、『事例分析への挑戦』がある。
村山研一
( むらやま・けんいち)
1948-2013年。信州大学人文学部教授などを歴任。主な著書に、『地域産業の危機と再生』(共著)がある。
(筑摩書房HPより)
ピーター・L・バーガー 著 水野節夫 訳 村山研一 訳
発売日:2017年07月
ISBN:9784480098030
判型:文庫判
製本:並製
ページ数:336頁
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